10連覇を決めた後に惨敗も、イビサ島へ。皇帝マテウスが古巣バイエルンの“小旅行”に激怒「あんな負け方をした後で、あり得ない!」

2022年05月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

鬼軍曹マガトも苦言「祝勝会に3週間は長すぎる」

シーズン終了前の振る舞いに怒り心頭のマテウス。(C)Getty Images

 先週末の4月30日に行なわれたブンデスリーガ第32節で、バイエルンは1-3でマインツに敗北した。前節に2位ドルトムントとの直接対決を制し、同リーグ10連覇を決めたその1週間後のことだった。

 試合後、チームを率いるユリアン・ナーゲルスマンは「同じような負け方が多すぎる。今日は失っていた基本的なフットボールへの情熱がバイエルンには必要だった」と憤った。

 しかし、それ以上に怒りを露わにしているのがクラブOBのローター・マテウスだ。実は、選手たちはトーマス・ミュラー、キングスレー・コマン、ダヨー・ウパメカノ、ブナ・サールの4人を除く全員が、その日にスペインのイビサ島に旅立ったという。目的はバカンスで、クラブからは火曜日のトレーニングまでには戻るようにと通達されているとのことだ。

 連覇を決めたとはいえ、リーグ戦で敗北した直後。しかもシーズン中に"休暇"ともとれる旅行に行ったことに、元ドイツ代表のレジェンドは英スポーツ放送チャンネル『Sky』に対し、「こんなことは容認できない」と激怒して語った。
 
「受け入れられないし、信じられない。私がナーゲルスマンなら、厳しい措置を取るだろう。特に、このような試合の後には絶対に認められない。もし昨日、勝利していたなら私は『イビサ島で3日間楽しんで来い』と言っただろう。だが、そうでないならシーズン中に許す意味は何だ? こんな試合の後ならキャンセルさせるべきだ」

 また、2004-07年にバイエルンの監督を務めたフェリクス・マガトも、この話題に言及。現地紙『BILD』に「私なら絶対にそんなことは許さない」と述べた。

「ちょうどその記事を読んだところだ。何と言えばいいか…あんなことは私の頭には浮かばない。シーズンはあと3週間ある。優勝祝賀会は一度なら理解できるが、3週間は長すぎるだろう? 何よりブンデスリーガのためにならない」

 一方、こうした批判を知ってか、バイエルンのハサン・サリハミジッチSDは「あの遠征はチーム構築のための措置だ」と反論している。

「先週、選手たちからオフの2日間、イビサ島でグループで過ごしたいと連絡があった。トレーニングも共にしたいとね。我々はそれをチームのために受け入れた。今シーズンは忙しくしてきたし、敗北から学ぶことも多かった。そんな時にはチームとしての団体行動が重要なベースになる」

 バイエルンは次節、8日に遠藤航と伊藤洋輝が所属するシュツットガルトとホームで相まみえる。残留争いの渦中にあるチームとの対戦で、本来の姿を見せられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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