欧州の舞台で鮮烈な印象を残しているのが、フランクフルトに所属する鎌田大地だ。

　現地時間４月28日に開催されたヨーロッパリーグ（EL）準決勝の第１レグでは、開始１分の先制弾の起点となれば、１―１で迎えた54分に値千金の決勝ゴールを奪取。優勝候補のバルセロナを撃破し準々決勝に続いて躍動した。

　このパフォーマンスに中国のポータルサイト『捜狐』も注目。翌日に「カマダがフランクフルトを率いて、オリンピック・スタジアムを制圧。３つ欧州カップ戦で唯一輝くアジアのスター」と見出しを打った記事を掲載している。

「チャンピオンズ・リーグ、ヨーロッパリーグ、ヨーロッパカンファレンスリーグ、３つの欧州カップ戦の準決勝で、日本のスター鎌田が、実際に勝利に貢献した唯一のアジア人選手になった」

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　同メディアは、「彼のキャリアも興味深い」として、ガンバ大坂のジュニアユースからユースの昇格できず、東山高のサッカー部に進んだエピソードを紹介。「日本の部活動は才能の育成という点でクラブユースに負けていない」と綴った。

　そして、これだけの活躍をしながら、今年に入って日本代表に招集されていないことを、驚きをもって報じている。

「カマダはヨーロッパの舞台で勇敢に活躍しているが、日本代表の森保一監督は彼を招集していない。カタール・ワールドカップのアジア最終予選では、前半戦は時折出場し、その後、代表チームから姿を消した」

　森保監督が４-３-３にシステムを変更して以降、代表戦のピッチに立っていない鎌田。ELでの活躍が鮮烈だけに、「もったいない」という意見が出るも当然か。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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