【鹿島】逆転勝利の立役者! 2ゴールの土居が語る好調の理由

2015年08月17日 五十嵐創(サッカーダイジェスト)

「早い時間帯に失点しても、誰も下を向かなかった」

「外から見ていて分析もできますし、最後のほうだと相手の足も止まっているので、自分のスピードや仕掛けが生きてくる」。その分析どおりの鋭い動きで、仙台戦では2ゴールを挙げた。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 80分に途中出場し、2ゴールを決めた土居は謙虚に言った。
 
「チームの勝点3につながる仕事ができたのは、本当に良かった」
 
 ホームで仙台を下した鹿島は、これで4連勝。石井監督の就任以降、破竹の勢いで勝点を重ね、7節終了時点で第2ステージ首位に立った。
 
 つい1か月前に、降格圏に沈む清水や松本に苦戦していたのが嘘のようだ。この好調の要因はどこにあるのか。逆転劇の立役者は続けた。
 
「みんなの意識だと思います。どんな状況でも勝ちを諦めない。今日だったら早い時間に失点しましたが、誰も下を向かなかったし、そういう意識のところはすごく大きな変化だと感じています」
 
 電撃的な監督交代から、確かに選手たちの意識は変わった。トニーニョ・セレーゾ前体制下でも「勝ちを諦めない」気持ちは持っていたが、上手くピッチに還元できていなかったのだろう。「オンとオフの切り替えは、前よりもさらに。特にオンのところでの集中力は良くなったと感じます」と土居も心境の変化を感じている。

 監督交代によって、土居は"不動のスタメン"からベンチスタートの"切り札"に立ち位置を変えた。いわゆるスタメン落ちだ。しかし、このアタッカーは決して悲観していない。
 

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