即時解雇という厳しい処分が物議を醸している。

　４月15日に行なわれたアジア・チャンピオンズリーグ（ACL）のグループステージ第１節で、I組の広州FC（中国）はジョホール・ダルル・タクジム（マレーシア）と対戦。国内リーグの開幕を控え、セカンドチームの選手主体でこの大会に臨んでいることもあり、０-５の完敗を喫した。

　この試合で蛮行の末に70分に退場となったのが、広州の26歳DFグァン・ハオジンだ。敵のFWベルグソンともつれて倒れ込んだ際、後ろから頭にキックをお見舞いしたのだ。本人は偶発的だったと主張したようだが、レッドカードを提示され、ピッチを去ることになったのだ。

　この退場を重く見た広州は翌日、コーチ陣の罰金処分とともに、グァン・ハオジンの即時解雇を発表した。

【動画＆画像】相手選手の頭に後ろからキック。即解雇となった中国人DFの衝撃ラフプレー

　中国の大手スポーツメディア『新浪体育』によれば、この極めて厳しい処分に対して、国内の識者からSNS上で批判の声があるようだ。

　ソン・チェングリアン記者は、「昨日レッドカードを受けた若い選手は解雇された。彼が解雇された理由は何だったのか。どこに行っても恥知らずな面は変わらないようだ」とクラブを糾弾した。

　レポーターのルー・ミー氏は、「まず教育したり、罰金を科したり、トレーニング参加を禁止させたり、できたと思う」と主張。同じくレポーターのフェン・ゼン氏も「プロではない。広州FCはこのようなことで、多くのファンを失っている。残念だ。 中国サッカーに良いことはないのか？ 」と嘆いている。

　また、レポーターのユアン・イェ氏も、「私は知りたい。これを行なうクラブの本当の目的は何だ？ 厳格な軍隊的規律を示すためだけか？」と指摘している。

　クラブの判断は適切だったのか。しばらく議論は続きそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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