開幕8戦未勝利で最下位――。厳しい現状を受けて大宮がファンへ謝罪「覚悟を持った取り組みを進める」

2022年04月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チームに必要なスタッフや選手の補強等を実行します」

現在リーグ8戦未勝利で最下位の大宮が声明を発表した。写真:滝川敏之

 J2大宮は4月7日、開幕からいまだ未勝利の厳しい現状を受けて声明を発表した。

 霜田正浩監督就任2年目の大宮は今季、J1昇格を目指しシーズンをスタート。しかし、開幕節で横浜FCに2-3で敗れると、その後もなかなか白星を得られず、現在リーグ8試合終了時点で3分5敗の勝利なし。順位も最下位と、苦しい状況から抜け出せずにいる。

 この現状に際し、佐野秀彦代表取締役社長がクラブ公式サイトで、「大宮アルディージャを愛する全ての皆さまへ」と題して声明を発表した。

 冒頭に「皆さまの期待に応えられない状況となっていること、誠に申し訳ございません」と謝罪したうえで、以下のようにチームの課題や今後の報告性について報告している。
 
「今シーズン、クラブとして『ひたむきを体現して、観ている人に感動が伝わるサッカー』をフットボールビジョンと掲げ、『攻守において躍動感、一体感を持ち、2点取って走り勝つサッカー』を標榜し、14名の新加入選手を迎え入れ、プレシーズンからJ1昇格を目指しチーム作りをしてきました。

 チームとしてはクラブのフットボールビジョンを体現していくための明確なスタイルや戦術があり、試合ごとにチーム全体で議論を重ね、ピッチ上で起きた現象に修正を施しながら全員で戦ってきました。しかしながら、チームの躍動感・ひたむきさが表現しきれず開幕から結果に結びつかない状況です。

 この状況を打破すべく、ピッチで選手たちが躍動できる環境を作り上げることを急務として対応を進めております。具体的には、私が兼務しているフットボール本部長を新たに招聘し、特に強化分野の強化を図ります。併せて、招聘したフットボール本部長とともにチームに必要なスタッフや選手の補強等を実行します。また、緊急を要するゴールキーパーについては先んじて補強を実行します。

 そういった覚悟を持った取り組みを進めながら、まずは、次節のホーム甲府戦にむけて、チームとして変化を加える部分とブレずに突き進む部分を、強化部・監督・コーチ・スタッフ・選手で意識統一を行ない、チームに関わる一人一人が強い責任と自覚をもって戦うことを私を含めて改めて確認を行ないました。

 これからのリーグ戦も、J1昇格を目指しJ1参入プレーオフ出場圏内の6位以内に向け全力で戦ってまいります。

 今後も引き続き厳しい戦いが予想されますが、ファン・サポーター・パートナー、ステークホルダーの全ての皆さまに、夢と笑顔そして価値をもたらせるように全力を注いで参ります。引き続き、熱いご声援をよろしくお願い申し上げます」

 大宮は次節、9日にホームで甲府と対戦。まずは今季初勝利を飾り、ファンの期待に応えることができるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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