【J1】大前の2戦連続弾で一時は追いつくも……。島村のゴールで勝ち越され、田坂新体制の清水は勝利を飾れず

2015年08月12日 サッカーダイジェスト編集部

清水は中断期間の“闘魂注入”も実らず。勝利した湘南は7位から5位にランクアップ。

新体制で挑んだ清水は果敢に相手ゴールに迫ったが、あと一歩が及ばず。チャンスを確実にモノにした湘南が敵地で貴重な勝点3を手にした。写真:田中研治

 J1リーグ第2ステージ・6節は8月12日に8試合が開催された。IAIスタジアム日本平で行なわれた清水対湘南は、アウェーの湘南が2-1で勝利を収めた。

【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・6節
 
 大榎前監督が辞任し、田坂新監督の就任後初ゲームを本拠地で迎えた清水だったが、いきなりビハインドを背負うことに。8分、左サイドからの永木のクロス処理を犬飼が誤り、痛恨のオウンゴールを献上してしまう。
 
 ただ、これに気落ちすることなく、徐々に落ち着きを取り戻したホームチームは、P・ウタカや鄭が際どいシュートで湘南ゴールを脅かす。シンプルだが迫力のある攻撃で、まずは同点を狙っていく。
 
 後半に入っても良い形からチャンスをうかがう清水。その踏ん張りが61分に結実する。左サイドを突破したM・デュークのクロスに飛び込んだ大前が右足で押し込み、試合を振り出しに戻す。
 
 一方の湘南は、66分にはCKのチャンスに高山がヘッドで合わせるも、シュートは惜しくもバーに嫌われてしまう。しかし77分、三竿の狙いすましたFKは、一度はバーを叩くも、跳ね返ったボールを巧みな胸トラップで収めた島村が右足を強振。気持ちのこもったシュートがネットを揺らし、湘南が勝ち越しに成功する。
 
 再び、ビハインドを背負った清水は、鄭や村田らがサイドから果敢に仕掛けるなど、諦めずに相手ゴールに迫ったが、もう一押しが足りなかった。
 
 中断期間には、改めて戦う姿勢を注入したという田坂新監督。その甲斐あって、闘争心あるプレーを随所に見せた清水だったが、指揮官は「結果につながらず残念」と肩を落とした。
 
 敵地で貴重な勝点3を手にした湘南は、7位から5位にランクアップ。盤石の戦いぶりで、上位進出にまた一歩、大きく前進した。
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