「学校スポーツじゃない」セルジオ越後がベトナム戦で感じた森保ジャパンの不安要素 「選手層が薄くなっている」

2022年04月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「世界と戦うのに本当に大丈夫かな」

日本は最終予選のラストマッチでベトナム相手に1-1のドロー。越後氏が日本の抱える課題について持論を展開した。写真:田中研治(サッカーダイジェスト/JMPA代表撮影)

 日本サッカー界のご意見番・セルジオ越後氏がYouTubeチャンネル『蹴球越後屋』を更新。ゲストで出演した元日本代表の播戸竜二氏とともに、日本代表のベトナム戦を振り返った。

 森保ジャパンは3月29日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のラストゲームでベトナム代表と対戦。19分にCKから相手に先制を許し、54分に吉田麻也のゴールで同点に追いつくも、最後まで勝ち越しゴールを奪えず、1-1の引き分けに終わった。

 この試合で日本は、前節2-0で勝利したオーストラリア戦から先発を9名変更。越後氏は、ベトナム相手に勝利できなかった理由のひとつに、「今まで出ていない選手にチャンスを与えたこと」を挙げた。

「学校スポーツでは、出ていない3年生を出してあげるとかはあるけど、そういう世界じゃない。(ベトナム戦は)点を決められないことに焦りが出て、後半はチャンスをあげた選手をすべて入れ替えた。先にレギュラーを出して、点差をつけてから(控えメンバーに)チャンスを与えるのが普通だと思う」
 
 また播戸氏は、ベトナム戦の印象について、「上田(綺世)選手が1トップで先発した。彼は周りとの関係性で活きてくる選手なので、(孤立していて)ちょっと可哀想だった」と攻撃陣の連係不足を口にした。

 これに対して越後氏は、「大迫(勇也)や浅野(拓磨)ら1トップの選手は、サイドの伊東(純也)や三笘(薫)の両サイドの個人技に助けられた予選だった」と指摘。そのうえで、「(いまの日本代表には)総合的な選手層の厚さがない」と持論を展開している。

「内容は良かったけど、前半からベストメンバーを出したらもっと楽に勝てて、良い順位でW杯本大会に行けたと思う。日本の選手層が薄くなっているんだなと感じる。これでは(本大会では)通用しない。世界と戦うのに本当に大丈夫かなという宿題をいっぱい残した」

 格下のベトナム相手にも勝ち切れなかった日本。8か月後に迫るW杯開幕までに、いま抱える課題をどれだけ解決できるか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【関連動画】「選手層の厚さがない」セルジオ越後が語るベトナム戦最大の失敗とは?

【PHOTO】埼玉スタジアムに駆けつけた日本代表&ベトナム代表サポーター!

【PHOTO】日本はスペイン・ドイツと同組!カカ、ピルロらレジェンドが集結したカタール・ワールドカップ抽選会の厳選ショットを紹介!
 

次ページ【関連動画】「選手層の厚さがない」セルジオ越後が語るベトナム戦最大の失敗とは?

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事