サラーにおびただしい数の光線、スタンドにはFワードの横断幕も…エジプトサッカー協会がインスタで怒りの“証拠提出”

2022年03月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「セネガルに対して公式に提訴する」

劣悪な照射被害に遭ったサラー。(C)Getty Images

 現地時間3月29日、カタール・ワールドカップ(W杯)アフリカ最終予選(第2レグ)が行なわれ、エジプトはセネガルと敵地で対戦。第1レグは1―0で勝利を収めていたなか、この日は開始3分でブライエ・ディアに先制点を許し、2戦合計1―1で並ばれてしまう。

 エースのモハメド・サラーを中心に、何とか勝ち越しを目指すが、結局延長戦に入ってもスコアを動かせず、ついにはPK戦に突入。すると、ここで事件は起こった。

 1人目のキッカーとして、ペナルティスポットに立ったサラーに対し、セネガルサポーターは緑色のレーザーポインターで攻撃。その数は1つや2つではなく、おびただしい程の数が、背番号10の上半身を激しく照らした。

【動画】サラーの上半身をびっしり照らす最悪の照射攻撃

 この影響もあったのか、サラーが放ったシュートは、まさかのクロスバーの上に。その後つられるかのように2人目、4人目も失敗に終わったエジプトは、健闘むなしく敗戦。アフリカ・ネーションズカップ決勝に続き、セネガルにまたしても苦杯を喫し、カタールW杯出場を逃した。
 
 当然、ネット上では度を越えた照射を問題視する声が殺到。ただ、エジプト・サッカー協会(EFA)によれば、被害はそれだけではないようだ。同協会は公式インスタグラムで「セネガルに対して公式に提訴する」と、怒りの声明を発表している。

「EFAはW杯予選第2レグが始まる前に、セネガル側の行動に対する公式の苦情を、試合のオブザーバー兼セキュリティ担当者であるCAF(アフリカサッカー連盟)とFIFA(国際サッカー連盟)に提出した。エジプトチームは、スタジアムのスタンドに選手、特にチームのリーダーであるモハメド・サラーに対する攻撃的な横断幕を掲出され、人種差別の対象となったのである」

 EFAは非人道的な攻撃を受けた証拠として、「FUCK YOU SALAH」と書かれたバナーや、ウォーミングアップ中の選手たちに向け、中指を立てるサポーターの写真も添付している。

【画像】Fワードに中指立て、割れた窓ガラスまで…インスタで公開された悪行三昧

 レーザーポインターの一件といい、その振る舞いは勝利をも台無しにする行為だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

FIFAワールドカップ・カタール2022 出場決定国一覧(※3月29日現在)

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