「無駄にしてしまったように思う」ブラジル・メディアの日本通記者がベトナム戦を独自採点! 最高評価はキャプテンではなく…

2022年03月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本にとって重要な試合だったが…」

主将の吉田(中央)。先発に起用された柴崎(左)と谷口(右)への評価は少々辛口なものに。写真:JMPA代表撮影

 3月29日、カタール・ワールドカップのアジア最終予選、日本対ベトナムの一戦が埼玉スタジアム2002で行なわれ、結果は1-1となった。

 森保ジャパンはすでに前節オーストラリア戦でグループBの2位以上が確定し、W杯出場が決定。この試合では先発を9人入れ替えて臨んだが、勝利を掴むことはできなかった。

 これまで日本の最終予選の試合を見守ってきたブラジル・メディア『globo』のチアゴ・ボンテンポ記者は「信じられないことに、日本は最下位ベトナムとまさかのドローで予選を終了した。埼玉での1-1の引き分けは日本の希望を打ち砕いた」と、驚きとともに伝えている。

「日本は勝てばW杯の抽選でポット2に入る可能性が残っていたので、重要な試合だった。しかし、今日の様子を見る限り、森保ジャパンはそのことをあまり気にしていないように見えた。日本は理論上、普段よりもさらに攻撃的なメンバーで臨んでいた。だが前半は中盤の弱さを露呈し、何も主張できなかった」
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 日本は後半に入ってメンバーが入れ替わり、吉田麻也が1点を返したものの、さらに1点を奪うことができなかった。今回の試合においては、ボンテンポ記者は全体的に10点満点の採点で普通~普通以下の点数をつけている。

 そのうち最も高い評価を受けたのは、同点弾を挙げた吉田ではなく、右SBの山根視来と谷口彰悟で、「6.5(良い)」がついた。山根は「守備は問題なく、攻撃にも参加していた」と評され、谷口は「完璧なパフォーマンス。すべてのデュエルをしっかりこなす。攻撃ではポストにボールを当てることさえある」と寸評が添えられている。

 吉田には「6.0(普通)」がつき、「失点に絡むも同点ゴールを決めたことで挽回。ただ、この日のヒーローになれたかもしれないのに、信じられないようなチャンスも逃した」と評している。このほか中山雄太、原口元気、久保建英、三笘薫、伊東純也、守田英正、田中碧が同評価だ。

 最も低い「5.0(ひどい)」がついたのは、先発するもハーフタイムで交代した旗手玲央。「5.5(悪い)」は川島永嗣、柴崎岳、上田綺世、南野拓実、そして森保一監督に与えられている。

 森保監督には、寸評で「ファンや報道陣が求める選手を多く起用したにもかかわらず、理論上は最も攻撃的な中盤トリオが機能しなかった。前半のひどい状態から改善し、フォーメーションを4-2-3-1に変えてからはチャンスを作ったが、1点しか取れなかった。全体的に今回の予選をポジティブに終わらせるチャンスを無駄にしてしまったように思う」と綴られている。

 W杯のグループ抽選は4月1日に行なわれる。森保ジャパンが本大会に向けてどのような道を進むのか、地球の裏側からもチェックされている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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