サンプドリアのマルコ・ジャンパオロ監督は、セリエA前節のヴェネツィア戦で、吉田麻也をベンチスタートにした。代役を務めたのがアレックス・フェラーリだ。チームは２-０で勝利。９失点で３連敗を喫していたサンプドリアは、４試合ぶりのクリーンシートと白星を手にした。

　１月に負傷で戦列離脱を余儀なくされ、１か月半ほど試合から遠ざかっていた吉田は、サンプドリアが０-４で完敗した２月28日のアタランタ戦で後半から出場し、復帰を遂げた。続くウディネーゼ戦、ユベントス戦ではスタメンに名を連ねたが、ヴェネツィア戦で再び先発落ちとなったかたちだ。

　オマール・コリーとCBコンビを組んでいた吉田だが、フェラーリはシーズン途中に就任したジャンパオロ監督と３シーズン前にも一緒に仕事をしている。残り８試合でポジション争いは厳しくなっていくかもしれない。

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　イタリア『TUTTOmercatoWEB』のインタビューで、チーム内の競争は刺激になるか問われると、フェラーリは「もちろんだ」と答えている。

「僕の前にいるのは、ヨシダにコリーという２人の代表キャプテンたち。だから、彼らからは学ぶことしかないよ。チーム内の競争は常に必要だ。いつも自分を向上させてくれる。練習や試合でいつも全力を出させてくれる」

　ポジションを競いながら互いを高め合い、向上を目指しているのは、吉田も同じだろう。指揮官は今後、日本代表主将をどのように起用していくのか。サンプドリアは４月３日の次節で強敵ローマをホームに迎える。最終ラインの競争に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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