「このままラ・リーガを制しても…」クラシコで大敗したマドリーを現地紙が「大恥」とこき下ろす

2022年03月23日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「アンチェロッティはチームを崩壊に導いた」

29節のクラシコで大敗を喫したマドリー。消化試合が1試合少ないバルサとの勝点差はまだ12あるが……。(C)Getty Images

 3月20日に行なわれたクラシコは当初、「優勝争いとは無関係な一戦」と位置づけられていた。ラ・リーガで首位を快走するレアル・マドリーにとっては、たとえ敗れても2位セビージャとの勝点差は安全圏の「9」を保てるからだ。

 しかし、その負け方があまりにも悪すぎた。守護神ティボー・クルトワのスーパーセーブとバルセロナのいくつかのシーンにおけるゴール前の詰めの甘さがなければ、もっと大差(実際のスコアは0-4)がついていても不思議ではなかった。

 現地紙『アス』はこの結果を受けて、「おそらくラ・リーガの優勝争いに影響を及ぼすことはないだろう。しかし、今回のクラシコにおけるマドリーの体たらくを見ると、なにが起こってもおかしくはない」と指摘。

 別のオピニオン記事では、「カルロ・アンチェロッティはその威信に重大な傷跡を残した。カリム・ベンゼマの欠場を受けて、チームを崩壊に導き、ハーフタイムの修正で混乱に拍車をかけた。このままラ・リーガを制しても、フロレンティーノ・ペレス会長もファンも、この予想外の結果、そして必要もないのに大恥をかいた経験を簡単に忘れることはないだろう」と明言している。
 
 一方で同紙は、バルサ側からの視点にも立ち、「シャビは監督としての威光を手に入れ、ファンはリオネル・メッシの退団後に支配していた悲観論に別れを告げた。カンテラから有能な若手選手が台頭し、興味深い何人かのニューフェイスが加わった。フレンキー・デヨングがシャビの下で復調を遂げているのも朗報だ。陣容が整備され、ベンチには絶対的なリーダーが君臨している」と、期待感を強調している。

 今回のクラシコが単なる1試合の結果に終わるかどうかは、今後の両チームの戦い次第だ。ただシャビの登場によってラ・リーガの潮目が変わっているということが、明確な形で示されたのは間違いない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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