入団1年目からマドリーで存在感を発揮する19歳。ビッグゲームにも物怖じしない強心臓ぶりも魅力

2022年03月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

パリSG戦の逆転勝利にも貢献

メンバーを固定して戦うマドリーにおいても、途中出場がメインながら着実に出場機会を増やしているカマビンガ。(C)Getty Images

 ここにきて改めて大物ぶりを披露しているのが、レアル・マドリーのエドゥアルド・カマビンガだ。

 昨夏の入団以来、ポテンシャルの高さを垣間見せてはいたが、4-3-3システムを採用するマドリーではカゼミーロのバックアッパー役を与えられ、エネルギー溢れる"動きすぎるプレースタイル"が、カルロ・アンチェロッティ監督には「アンカーとしては持ち場を離れすぎる」とマイナスに映り、出場機会は限られた。

 しかし、チャンピオンズ・リーグのラウンド・オブ16、パリ・サンジェルマンとの第2レグでのカゼミーロの出場停止がターニングポイントとなった。
 
 その大一番の直前に行なわれたラ・リーガ27節のレアル・ソシエダ戦で先発起用されると、同点ゴール(マドリーが4-1で勝利)を決めるなど持ち味を発揮。後半途中から出場したパリSG戦では、フェデリコ・バルベルデとダブルボランチを組ませたアンチェロッティ監督のシステム修正も功を奏し、攻守にダイナミズムをもたらして逆転勝利(3-1)に貢献した。
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 フィジカル能力に秀でたファイター系のミッドフィルダーが、昨今のサッカーシーンを席巻しているのは周知の通り。カマビンガもその系譜を受け継ぐひとりだが、特筆すべきは、あくまでフィジカル能力はベースであり、ボールコントロールや正確な長短のパスが最大の特長である点だ。

 加えて、パリSG戦がそうだったように、大舞台にも物怖じしない強心臓ぶりも魅力。確かにアンチェロッティ監督が問題視するような戦術面の粗はあるが、それも伸びしろの裏返しと言えなくもない。弱冠19歳で加入1年目からマドリーでここまで存在感を発揮できるのは、やはり只者ではない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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