母国で戦う元ウクライナ代表DFへ古巣アーセナルが粋な計らい!22番のユニを掲げ、MDPのメンバー表にも名前が!「決して忘れない」

2022年03月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私たちのサポートを示すささやかな行動」

アーセナルで4シーズンに渡ってプレーした元ウクライナ代表のルズニー。(C)Getty Images

 母国のために戦うウクライナのレジェンドに、古巣クラブが粋な計らいをした。

 2月24日にロシアのウクライナへの軍事侵攻が始まって以降、ウクライナのスポーツ選手や元プレーヤー、指導者なども領土防衛隊に加わり、祖国の守るための任務に当たっている。

 ディナモ・キエフやアーセナルの右SBとして活躍した元ウクライナ代表DFオレグ・ルズニーもそのひとりだ。現在は指導者の道に進んでいる53歳は1週間前、英紙『Mirror』に次のように語っていた。

「いまウクライナにいて、すべての人々が祖国を守っている。私も領土防衛軍に加わった。状況は非常に緊迫しており、サイレンは1日に3~4回鳴り、夜も鳴る。町全体が砲撃されて破壊され、ガス、電気、水、食料を失った。しかし、私たちの国はかつてないほど団結している。私たちはあきらめない。誰もが可能な限り支援しようとしている」
 
 そんな、ルズニーに共感を示したのが、古巣のアーセナルだ。英紙『The SUN』が「決して忘れない」と見出しを打った記事によれば、現地13日に開催されたプレミアリーグ第29節のレスター戦で、マッチデープログラムのメンバー表の中に「22番/オレグ・ルズニー/ウラナイナ」と名前を入れ、次のように紹介したのだ。
 
「チームメイトやサポーターから非常に人気のあったオレグは、チャンピオンズ・リーグでガナーズ(アーセナル)を破った非常に強力なディナモ・キエフから加入し、1999~2003年の間にアーセナルで110試合プレーした」

「私たちは指導者のキャリアを休止して、ウクライナの領土防衛隊に参加し、国を守ることを選択したオレグと連絡を取った。この原稿の執筆時点では、オレグと彼の家族は安全を維持している。私たちはこれが続くことを願い、祈っている」

「2003年のFAカップでガナーズと優勝した男へ、私たちのサポートを示すささやかな行動として、今日のマッチデープログラムの裏ページで昔の22番を取り上げた」

 ドレッシングルームにもルズニーの名前の入った22番のユニホームを掲げたアーセナルは、レスターを2-0で撃破。ウクナイナで戦う英雄に白星を捧げている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】18番・冨安の3人後にルズニーの名前が刻まれたマッチデープログラム&ドレッシングルームに置かれた22番のユニホーム

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