「不穏な空気になりかけた」城彰二がフランスW杯最終予選の“日韓戦”逆転負けの舞台裏を明かす「『秋田ー!』と言われ、なんだ?と思った」

2022年03月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

先制のループ弾は「凄かった。スーパーゴールだった」

城氏がフランスW杯最終予選の韓国戦を回顧。ベンチ入りも出場はなく、選手たちのために「ポカリスウェットを作っていた」という衝撃の事実も。(C)Getty Images

 元日本代表FW城彰二氏が自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』を更新。日本代表が初めてワールドカップの出場権を掴んだフランス大会のアジア最終予選を振り返った。

 日本は国立で行なわれた初戦のウズベキスタン戦で6-3の完勝。理想的なスタートを切ったが、続くアウェーでのUAE戦は0-0。そして迎えたホームでの韓国戦。城氏は「ここがひとつの山だ」と感じていた。

 試合は67分の山口素弘の鮮やかなループシュートで日本が先制する。

「あれはヤバかった。奪って、前に行って、ポーンってやった瞬間に、俺たちもみんな止まったもんね。凄かった。スーパーゴールだった」

 しかし、その後に日本は逆転される。当時の加茂周監督は、73分にFWの呂比須ワグナーを下げて、DFの秋田豊を投入する。

「守り切ろうというふうになったんだけど。俺たちベンチは、うん?っていう感じだった。前の人が交代するだろうと思っていた。張り切ってアップしていたら『秋田ー!』って言われたから、なんだ? と思って」
 
 日本はやや守備的になってしまい、84分、87分と立て続けに失点。「結局、そこで力負けした」。痛恨の敗戦。「あれは悪夢だった。せめて同点でって思っていたんだけどね」と城氏も悔しがる。

 当時のチームの雰囲気はどうだったのか。

「あれでへこんだよ、みんな。引き分け、または勝てる試合でもあったから。それを逆転されたから、ダメージは相当大きかった。俺たちも、出せよ、ってまた始まってね。やってやるから出せよ、みたいな感じになって、けっこう不穏な空気になりかけていた」

 3戦目にして、チームは難しい状況に陥っていた。「あの韓国戦で、ちょっと断たれた感じはあるよ、俺たちも。変な空気になっちゃったし」と語る。

 宿敵との熱戦だった。「日本戦になると、まったく変わる。球際は激しいし、やっぱり凄いよ」という相手とバチバチとやり合った。それだけに城氏は「面白い試合ではあった」とも回想した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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