柏の10番が敵将も脱帽の決勝弾!「背番号云々よりも、胸に付けているエンブレムのほうが大切」試合後に明かしたチームスピリット

2022年03月12日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

29分に細谷とのワンツーから強烈な一撃

「胸に付けるエンブレムが大切」とチームスピリットを語ったM・サヴィオ。写真:滝川敏之

[J1リーグ4節]柏1-0福岡/3月12日(土)/三協フロンテア柏スタジアム

 前節の鹿島アントラーズ戦に敗れ、連勝が「2」でストップした柏レイソルは、ホームでアビスパ福岡を迎え撃った。

 勝負を決めたのは、今季から背番号「10」を背負うマテウス・サヴィオの強烈な一撃だ。

 29分に右サイドでボールを受けたアタッカーは、ペナルティボックス右角からFW細谷真大とのワンツーで抜け出すと、右足を一閃。ニアサイドを打ち抜く見事なシュートでネットを揺らした。

【動画】「ニア上ズドンッ」柏マテウス・サヴィオの鮮烈フィニッシュ!

 試合後に得点シーンを振り返ったM・サヴィオは、「練習のなかでよくやっているプレー。細谷選手とのワンツーから得点を奪えて良かった。自分たちにとっても重要なゲームで勝利をサポーターと共に分かち合いたい」と語れば、敵将の長谷部茂利監督も「最後のシュートの質のところで差があった」「相手のシュートは素晴らしかった」と脱帽した。
 
 もっとも、元U-20ブラジル代表のテクニシャンは、自身の見事なシュートよりも、チームの勝利に貢献できたことに大きな喜びを感じたという。

「背番号を変えた(19年の来日時からつけていた22番から10番に変更)ことで、いろんな方々から期待や質問を受けましたが、背番号云々よりも、自分にとっては胸に付けているエンブレムのほうが大切。これからも皆さんと共に戦い、良い結果を残していきたい」

 今季開幕前のチームの評判は必ずしも高くなかったものの、日替わりでヒーローが登場し見事なスタートダッシュを切れている背景には、そんなチームスピリットがあるのかもしれない。

「アウェーでの敗北から、1週間しっかりと準備をして勝利を挙げることができました。次の試合でも勝てるように頑張りたい」とM・サヴィオが語るように、今季2度目の連勝を目指し、3月20日の名古屋グランパス戦へ照準を合わせている。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

【J1第4節PHOTO】柏1-0福岡|マテウス・サヴィオの一撃を守った柏が、福岡の猛攻を耐え抜き完封勝利!
 

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