「大失敗、運命を変える凡ミス」ドンナルンマの痛恨ミスに母国メディアも辛辣批判!「足でパリSGを裏切った」

2022年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「バックパスに対して自信過剰」

逆転負けのきっかけとなる痛恨ミスを犯したドンナルンマ。(C)Getty Images

 パリ・サンジェルマンのマウリシオ・ポチェティーノ監督は、判定に対する不満を隠していない。だが、守護神のプレーを母国のメディアは厳しく評価した。

 3月9日のチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦第2レグで、パリSGはレアル・マドリーに敵地で1-3と敗れた。2試合合計で2-3とベスト16敗退に終わっている。

 ホームでの第1レグで1-0と勝利したパリSGは、この日も前半にキリアン・エムバペが先制点を奪取。2試合合計で2-0とし、準々決勝進出に大きく近づいた。

 その流れが変わったのが61分。バックパスを受けたGKジャンルイジ・ドンナルンマが、カリム・ベンゼマのプレスを受けてパスをミスしてしまう。ここからベンゼマにゴールを許すと、76分、78分と立て続けにベンゼマに追加点を献上。パリSGは34歳のハットトリックの前に沈んだ。

 ポチェティーノ監督は試合後、ドンナルンマがベンゼマにファウルされたと主張。一部では、パリSGの首脳陣が判定に激怒し、審判の部屋に向かったとも報じられている。

【動画】批判を浴びているドンナルンマの痛恨ミス
 しかし、結果を大きく左右することになったプレーに、ドンナルンマの母国イタリアのメディアは批判的だ。衛星放送『Sky Sport』は「センセーショナルなミス」と報道。『Corriere dello Sport』紙も「(パリSGの)再度の失態の主役に」「大失敗、運命を変える凡ミス」と伝えている。

『Gazzetta dello Sport』紙も「ジージョ(ドンナルンマの愛称)、なにをしている?」と嘆いた。

「ドンナルンマは、少なくとも堂々と足でプレーできることをGKに強いる近年のサッカーの犠牲者だ。おそらくは、ずっと以前からの彼のアキレス腱だ」

『fanpage.it』は、ドンナルンマにとって「悪夢の夜」になったとし、「バックパスに対して自信過剰となり、高い代償を払うことになった」と報道。『calciomercato.com』は、「パリSGは欧州制覇を目指してドンナルンマの両手に委ねた。だが、彼は足でそれを裏切った」と表現している。

 イタリアにとっても、このタイミングでのドンナルンマのプレーは懸念材料だ。今月のワールドカップ(W杯)予選プレーオフに向け、代表守護神の自信喪失は大きな痛手となる。

『calciomercato.com』は「W杯への最後の列車となる大事なプレーオフに間に合うように、フランスで厳しい批判にさらされるであろうGKを精神的に回復させることが、ロベルト・マンチーニ代表監督にとって重要だ」と報じた。

 ケイラー・ナバスとの起用法も含め、騒がれることが不可避となったパリSGの守護神問題。下部組織から過ごしたミランを退団し、パリでの挑戦に臨んだ23歳の守護神には、これからどんな道が待っているのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻&恋人たち

【PHOTO】C・ロナウド、ネイマール、アグエロ、ポグバetc…世界的名手たちが誇るスーパーカーを厳選&一挙紹介!

次ページ【動画】批判を浴びているドンナルンマの痛恨ミス

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事