「また自爆ボタンを押した」17分で3失点のパリSGを元英代表ファーディナンドがバッサリ!「何度も見てきたので驚かない」

2022年03月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「素晴らしいタレントがいるが…」

マドリーの勢いを食い止められなかったパリSG。最後は主将マルキーニョス(右)の痛恨ミスで逆転ゴールを献上した。(C)Getty Images

 2点のリードをあっさりフイにしたのだから、批判の声が出るのも当然か。
 
 現地時間3月9日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦・第2レグで、パリ・サンジェルマンはレアル・マドリーと敵地サンティアゴ・ベルナベウで対戦。この試合は1―3、アグリゲートスコア2―3で敗れ、ベスト16で敗退が決まった。

 ホームでの第1レグを1-0で制したパリSGは、39分にネイマールの縦パスからキリアン・エムバペが先制ゴールを奪い、リードを2点に広げる。

 しかし後半、61分に守護神ジャンルイジ・ドンナルンマがベンゼマにプレスを掛けられ、慌ててパスミス。これを拾ったヴィニシウス・ジュニオールのパスからベンゼマに1点を返されると、76分にもカウンターからベンゼマに決められ、同点とされる。

 一気呵成に出るマドリーの勢いを止められず、その2分後に今度はマルキーニョスのパスミスを三度ベンゼマにダイレクトで叩き込まれ、逆転を許す。リオネル・メッシが沈黙した攻撃陣も、エムバペ以外は見せ場を作れなかった。

【動画】パリSGの信じられないミスからベンゼマに決められた2ゴール
 欧州屈指のタレントを抱えながら、あっさり逆転を許したパリSGを元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンド氏は酷評。『BT Sport』で語った内容を『BBC』が伝えている。

「PSGが自爆ボタンを押すのを、チャンピオンズ・リーグのノックアウト・ラウンドで何度も見てきたから、驚かないよ」

 そう辛辣に皮肉ったファーディナンド氏は、「それがこのクラブのメンタリティであり、文化だ。 これはこのクラブにとって、目新しいことではない」と続け、こう課題を指摘している。

「彼らは素晴らしいタレントがいるが、その日のメンタリティが正しくない時でも、試合に踏み留まらないといけない。 彼らはそれをしなかった。 それはPSGの根深い文化の一部だ」

 苦しい展開になると一気に崩壊してしまう――。タレント軍団の脆さをそう糾弾した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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