FC東京の次代を担う大型CBが選手権4強の高川旋風に「負けられない…」 中学の仲間たちの快進撃を刺激に飛躍を誓う

2022年03月09日 安藤隆人

「人間性の部分は高川学園中でしっかりと教えてもらい、気持ちの面でも育ててもらった」

高川学園中からFC東京U-18へ進んだ東。トップチームの最終ラインを統率する日も遠くはないか。写真:安藤隆人

 前橋育英高崎グラウンドで行われたプーマカップ前橋2022。プレミアリーグEASTに所属するFC東京U-18は、初戦で長崎総合科学大附属と対戦。ここで最終ラインに一際大きなCBが堂々たるプレーを見せていた。

 189cmの高さを誇り、正確なフィードと対人能力を誇るCB東廉太は、今年の沖縄キャンプに帯同するなど期待の存在だ。
 
「沖縄キャンプでは森重真人さん、エンリケ・トレヴィザンさん、木本恭生さん、岡崎慎さんというレベルの高い選手たちから、守備の部分とビルドアップでボールを運ぶタイミングなどをアドバイスをもらったり、プレーを見て学ぶことができました。これをU-18に還元していきたいなと思います」。

 話をしていても好青年なのが伝わる。人の目をしっかりと見て、一言一言丁寧にはっきりと言葉を紡ぎ出す。

「礼儀正しさというか、人間性の部分は高川学園中で江本孝監督(高川学園高校サッカー部監督)さんなどスタッフの皆さんからしっかりと教えてもらい、気持ちの面でも育ててもらったことが大きいと思います」

 東は山口県出身で柳東スポーツ少年団から地元の強豪である高川学園中に進学。攻守の要として全国中学サッカー大会に出場をし、U-15日本代表に選出されるなど、大きな注目を集める存在だった。高校進学時もそのまま高川学園高に進学する選択肢もあったが、小学校時代から声をかけてくれていたFC東京に魅力を感じ、FC東京U-18へ進むことを決めた。

「トップチームに近い環境で自分の力を試したかったし、磨いてトップ昇格をしたいと強く思った」と、覚悟を決めてやって来たが、最初はプレースピードの速さに戸惑ったという。

「(FC東京U-15)深川、むさしの選手が大半で、僕は完全に他所からやって来た選手だったので、プレーテンポが彼らと全然違って、『やばいな、ついていけるかな』と思いました。でも、だんだんと慣れていって、昨年の途中からは試合にも出させてもらったことで成長することができました」

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