「やるタイミングではなかった」チェルシー指揮官が怒り!ウクライナへの拍手を遮る“アブラモビッチ・コール”に苦言「連帯を示す時に…」

2022年03月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「セカンドオピニオンはない」

大勝にも怒りを露わにしたトゥヘル監督。(C)Getty Images

 現地時間3月5日に開催されたプレミアリーグの第28節で、チェルシーはバーンリーと敵地で対戦。4‐0の大勝を飾った。

 だが、チェルシーのトーマス・トゥヘル監督は試合後に怒っていたようだ。現地メディア『THE AGE』によれば、キックオフ前に、ロシアから攻撃を受けているウクライナへの連帯を示すため、会場のスクリーンにウクライナ国旗と「Football Stands Together」というメッセージが映し出され、選手、ファン、関係者が1分間の拍手を送った。

  だが、その時にチェルシーの一部のファンがロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチ氏の名前を連呼。バーンリーのサポーターは、これにブーイングをしたという。

 2003年にチェルシーを買収したアブラモビッチ氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との繋がりが強いとされ、母国のウクライナ侵攻を受けて、資産凍結などの制裁が科される可能性が指摘されている。こうした状況を受けて、2日にはクラブを売りに出したことを発表していた。

【関連画像】ウクライナへの連帯を示し、拍手を行なう両軍の選手とサポーター
 トゥヘルは試合後、このサポーターの行動に、「やるタイミングではなかった。我々が連帯を示す時は、連帯を示す。一緒にそれをやらなければ」と苦言を呈した。

「我々は一緒に膝をつき、クラブや他のクラブの重要な方が残念ながら亡くなった時には、敬意を表わさないといけない。他のメッセージを出すタイミングではない。敬意を表す時だ」

 ドイツ人指揮官はさらに、こう続けている。

「これは我々がクラブとして行っていることだ。クラブとして敬意を表わしており、ファンは拍手をする必要がある。我々はウクライナのためにそれを行なっているのであり、この状況でセカンドオピニオンはない」

 チェルシーは次節、敵地でノーリッジと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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