イニエスタは「日本の梨が好き」神戸通訳が語る大物助っ人秘話。ビジャ加入で心配事も。「めちゃくちゃ悩んだ」

2022年03月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

「イニエスタに先に行ってもらいました」

日本の梨がお気に入りのイニエスタ。在籍5年目の今季もどんな“魔法”を見せてくれるか楽しみだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 ヴィッセル神戸がクラブの公式YouTubeチャンネルを更新。サンティ・フェラン通訳のインタビュー動画をアップロードした。

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 1990年生まれの広島出身。両親はスペイン人で、フリーランスの通訳・翻訳家を経て、2018年から神戸のトップチームの通訳に就任した。

 今季で5年目を迎えたサンティ通訳の仕事は、大きく分けて2つ。ひとつは「ピッチ上での"ザ・サッカー"通訳。監督の指示を訳したり、選手同士のコミュニケーションの間に立ったり」。もうひとつは、「選手の日常生活のサポート。それは何でもやります」とのことだ。

 通訳で意識していることは「伝えたいことが何かを理解すること」。スペイン語と日本語の微妙なニュアンスや文化的背景を汲み取り、「うまく訳すためには、何が言いたいかということが大事。文字通りに訳そうとすると、うまくいかない時がある」という。

 通訳で困ったことに関しては、2019年のビジャ加入によるエピソードを明かす。

「それまではイニエスタだけがいたので簡単だったけど、ビジャが来て、メディア対応とか練習後のインタビューが被る時があって。どっちを先に(するか)。選手は先に済ませて帰りたい。イニエスタとビジャがドッキングした時に、どっちを優先するのかは、めちゃくちゃ悩みました」

 その時の解決策は、所属歴の長さを考慮して「イニエスタに先に行ってもらいました」と振り返る。
 
 背番号8のプチ情報について問われると、「それ一番難しいやつ」としばし考えながら、「意外と日本の梨が好きですよ」と教えてくれる。

「あっちは洋ナシじゃないですか、こっちの梨を初めて食べた時に、『あれ美味しいね』って言っていて。それ以来、日本の梨は好きですよ」

 このほか、神戸に来た経緯、通訳が難しい日本語、通訳をしていて良かったことなど様々な質問に応じるサンティ通訳。タイトル奪取を目指す神戸で、ピッチ内外で選手たちを下支えする欠かすことのできない存在だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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