「タキがリバプールに行ったのも…」リーズ新指揮官が教え子を語る! 「この子は大物になる」と才能を確信した選手は?

2022年03月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アーリングがあと2年いれば…」

リーズの新監督に就任したマーシュが、かつて指導した教え子たちについて語った。(C)Getty Images

 成績不振で解任となったマルセロ・ビエルサの後任として、先月28日にリーズの新監督に就任したジェシー・マーシュが、英衛星放送『Sky Sports』のインタビューに対応。かつての教え子たちについて語った。

 48歳のアメリカ人指揮官は、これまでにモントリオール、ニューヨーク・レッドブルズ、レッドブル・ザルツブルク、RBライプツィヒで監督を歴任。ザルツブルク時代には南野拓実(現リバプール)ほか、アーリング・ハーランド(現ドルトムント)の指導にも当たってきた。

 ただ、「これまでたくさんの才能ある選手と仕事をしてきた」と振り返るマーシュは、最初に「すぐに何かを持っていることが分かった」という選手には、現在大ブレイク中のハーランドではなく、レッドブルズとライプツィヒで共闘した同胞、タイラー・アダムスの名を挙げている。

「彼が15歳の時に試合でプレーしているのを見た。試合の後、10分ほど会話をして、『この子は大物になる』と思ったよ。15歳の時点で主に精神的、知能的な面における全てのツールを備えていることは、とても分かりやすかった。

 アーリングにもそれがあるね。才能やサッカー選手としての身体的な能力についてだけ言えば、すぐにプロのトップ1%に入るし、世界最高の選手のひとりだ。しかし、彼のメンタリティ、喜び、向上心、労働意欲、大胆不敵さを加味すると、2週間後にはこの若者に天井はないのだと悟ったよ。もちろん、才能があるに越したことはないが、それ以上に、その人の考え方が重要なんだ」
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 さらに「選手たちが大きなチャンスを掴むことを喜ばなければならない」と語るマーシュは、チームを預かる監督にとってはある意味、痛手でもある、選手のステップアップについて、こう持論を展開している。

「もちろん、アーリングがあと2年いれば、うちのチームはもっと良くなっていただろう。でも私はあの若者を愛しているし、どれほど優れているかを世界に示してほしいと思っている。次のステップに進んでドルトムントに行ったり、タキ・ミナミノがリバプールに行ったりしたのも、その一環だ。人の成功を見てみたいという気持ちが必要なんだ。

 そして彼らが移籍したときに、その役割を担えるようなインフラを日頃から作っておくこと。そのためには、メンバー全員を大切にすることが重要だね。一人ひとりがしっかりしていて、自分の役割を理解し、その役割にどうコミットしていくかを考えなければならない」

 一部現地メディアの報道では、リーズが今冬に接触した南野拓実へ夏にも再オファーを出す可能性も指摘されている。それだけに、マーシュが一度はイングランドに送り出した愛弟子と、そのイングランドで再会を果たすのかにも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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