【東アジアカップ】“ニューフェイス”8人の現状をチェック!

2015年08月03日 五十嵐創(サッカーダイジェスト)

低調なチームのなかで武藤は水準以上のパフォーマンスを披露。

代表デビュー戦で初ゴールを挙げた武藤。コンディションに大きな不安はなく、今後の活躍も期待できそうだ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 今回の東アジアカップで、ハリルホジッチ監督の下での初招集組は8人。そのうち3人が北朝鮮戦で代表デビューを飾ったが、残る5人を含め、"新顔たち"の現在のパフォーマンスをチェックする。

【マッチレポート】日本 1-2 北朝鮮
2015.8.2東アジアカップ 第1戦|日本 1-2 北朝鮮

武藤雄樹(浦和/FW) 今大会成績/1試合・1得点・0アシスト
北朝鮮戦でトップ下としてA代表デビュー。不慣れなポジションながら、鋭くニアに飛び込んで先制点を挙げるなど、アピールに成功した。「後半は運動量が落ちて、ミスが増えてしまったのは自分のなかでも残念で、悔しかった」と振り返るが、低調なチームのなかで水準以上のパフォーマンスを披露していた。コンディションにも大きな不安はなく、今後も活躍が期待できるだろう。
 
遠藤 航(湘南/DF) 今大会成績/1試合・0得点・1アシスト
代表デビューという重圧を感じさせず、本職ではない右SBでも安定したプレー。開始3分に武藤のゴールを演出した高精度クロスもさることながら、縦への突破を許さなかった1対1での対応が素晴らしかった。「(失点は)チャレンジとカバーをハッキリさせるしかない。(相手が)長いボールを蹴ると分かっていても、できるだけラインを上げてコンパクトにしていれば事故は起きにくい」と失点に対する分析も的確で、伸びしろの大きさを感じさせた。
 
浅野拓磨(広島/FW) 今大会成績/1試合・0得点・0アシスト
84分から右ウイングとしてピッチに立ち、出場直後にドリブルで持ち上がるなど積極性は示した。とはいえ、出場後に決勝点を奪われるほろ苦い代表デビュー。「自分が(点を)取って試合を決めるという気持ちで入ったのに、その逆になってしまった。もっとできることがあったんじゃないかなと思います」という悔しさを、「同じことを繰り返したら意味がない。次に良いプレーができるようにしたい」と残り2戦にぶつけるつもりだ。
 
倉田 秋(G大阪/MF) 今大会成績/出場なし
8月1日の紅白戦では左ウイングでプレー。3日のミニゲームでも積極的にシュートを放っており、状態は悪くない。「昨日の11人だけでは絶対に3試合持たないし、戦えないと思うので、チャンスがある時に一人ひとりがそれを掴めば良い」と本人が語るチャンスは、次戦で巡ってきそうだ。

次ページ追加招集の藤田には展開を落ち着かせる役割を期待。

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