エバートンのウクライナ代表DFヴィタリー・ミコレンコが、ロシア代表を痛烈に非難した。英紙『Daily Mail』が伝えている。

　ロシアから侵攻を受け、被害が拡大しているウクライナ。ミコレンコは祖国を想い、先日のマンチェスター・シティ戦前には、同クラブに在籍する代表のチームメイト、オレクサンドル・ジンチェンコと熱い抱擁を交わす姿が注目を集めた。
【動画】ミコレンコ、ウクライナ代表の同僚ジンチェンコとハグ。サポーターは大きな声援と拍手を送った

　そうしたなか、今冬にディナモ・キエフからプレミアリーグに初挑戦した22歳は、現地時間３月１日にインスタグラムを更新。ストーリー（24時間で自動で消える投稿）で、絶対的エースにして主将のアルテム・ジューバ（ゼニト）を名指しで非難するとともに、沈黙を守っているロシア代表チームをも痛罵した。
 

「お前がクソなチームメイトと共に沈黙を守っている間にも、平和的な市民がウクライナで殺されている。お前は残りの人生、地下牢に閉じ込められることになるだろう。そして最も重要なのは、それはお前の子供たちも一緒だということだ。僕は嬉しいよ」

　国際サッカー連盟と欧州サッカー連盟は先月28日、ロシア代表と同国のあらゆるクラブの国際大会参加を禁止する共同声明を発表。これによりロシア代表は今月末に実施されるカタール・ワールドカップ欧州予選のプレーオフに参加できなくなり、本大会出場の可能性が絶たれた。

　ロシア・サッカー連合は既に「この決定に断固として反対する」と怒りの声明を発表しているが、ジューバら選手たちは今後何かアクションを起こすのか。日々情勢が変わるなかで、動向が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部