16位に低迷するリーズ、“英雄”ビエルサ監督の解任を発表。会長は苦しい胸中を吐露「最も厳しい決断」

2022年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

後任は明日にも発表へ

リーズを昇格に導いたビエルサ。最後は不本意な別れとなってしまった。(C)Getty Images

 リーズは現地時間2月27日、成績不振を理由にマルセロ・ビエルサ監督との契約を解除したことを発表した。

「鬼才」と評され、かつては母国アルゼンチンの代表チームも率いた66歳は、2018-19シーズンにリーズの監督に就任。魅力的なサッカーを展開し、翌シーズンには2部を制し、17年ぶりの1部昇格へ導いた。

 勢いそのままに、プレミアリーグ復帰1年目の昨シーズンは、9位でフィニッシュ。今シーズンはさらなる躍進が期待されていたが、序盤戦から大きく出遅れると、思うように勝ち星を積み上げられず、降格圏とはわずか2ポイント差の16位に低迷している。

 クラブのアンドレア・ラドリッツァーニ会長はこの"英雄"の解任に、「マルセロのクラブでの成功を考慮すると、私がリーズ在任中にしなければならなかった最も厳しい決断だった」と、苦しい胸の内を明かしている。
【動画】多くの人に愛されたビエルサ!リーズ昇格決定時にはなんと自宅に…
「マルセロが監督を務めたことで、我々は素晴らしい3シーズンを経験し、(本拠地)エランド・ロードに良い時代が戻ってきた。彼はクラブの文化を変え、私たち全員に勝利のメンタリティをもたらした。特に2019-20シーズンとプレミアリーグ昇格を勝ち取った時に生まれた瞬間は、もちろん私やファンを含めた全ての人の記憶の中に長く残るだろう。

 しかし、私はクラブの利益のために行動しなければならず、プレミアリーグの地位を確保するために今、変化が必要だと考えている。最近の成績とパフォーマンスは我々の期待に応えていない。リーグ戦の順位は不安定であり、シーズンの決戦の場で影響を与えるために、今こそ新しい監督を迎えるべき時だと考えている。もちろん、私自身、そしてクラブの全員がマルセロの努力と功績に感謝し、彼の今後の活躍を願っている」

 なお、後任は明日にも発表することを目指しているという。現地メディアの報道では、今シーズンの途中までRBライプツィヒで指揮を執り、レッドブル・ザルツブルク時代には、南野拓実も指導したジェシー・マーシュの就任が有力視されている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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