【浦和】立ち上がり25分間で6回の絶好機をフイに…3戦未勝利も機能性は十分、問われているのは?

2022年02月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

アタッカー陣の全員が勝負強さを欠いてしまっている

迫力ある突破を見せる関根。浦和は前半、チャンスを量産したがゴールに繋げられなかった。(C) SOCCER DIGEST

[J1リーグ2節]浦和0-1G大阪/2月26日(土)/埼玉

 浦和レッズがリーグ開幕から苦しんでいる。26日にガンバ大阪をホームに迎え撃ったゲームで0-1の敗戦を喫し、これで1分2敗と未勝利が3試合続いている。
 
 開幕の京都サンガF.C.戦、続くヴィッセル神戸戦、そしてG大阪戦と共通していることは、明らかに相手よりも決定機の数で上回りながらもスコアに反映できていないことだ。このガンバ戦はそれが顕著で、前半の立ち上がりから25分くらいまでのチャンスを半分でも決めていたならば、3-0になっていておかしくない試合展開だった。後方から中盤にかけてガンバの守備網を簡単に突破してペナルティエリア内まで切り込み、角度も状況も悪くないシュートを放っている。しかし、どれもこれも悉く相手にぶつけるか枠外に飛ばした。

 そのシュートを失敗してしまった選手も、松崎快、江坂任、小泉佳穂、関根貴大と前線起用された選手が軒並み名を連ねる。明確に誰かの決定力を問うものではなく、アタッカー陣の全員が勝負強さを欠いてしまっている。

 リカルド・ロドリゲス監督も試合後に「スタートは良かった。前半は数多くのチャンスを作って、実際にそれがピッチでもハッキリと見られた。今回のわれわれに足りなかったのは決定力。最後の数メートルを決めきれるかどうか、という部分だった」と話すしかなかった。

 一方で、このガンバ戦での光明は今季初めて狙いとしているようなポゼッション率を高めながら敵陣に人数をかけて押し込んでいくサッカーを展開できたことだろう。前日の監督会見では「(小泉)佳穂や(岩尾)憲がいないことによって、タメをつくる場面は減っていた」というコメントもあったが、このゲームでは2人がスタメンに揃った。ボール保持の安定感を取り戻し、それこそ25分間で5回、6回とビッグチャンスを生みだした。これはチーム全体の機能性が十分な高さを持っていることを示す。

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