鎌田大地への指揮官からの“公開説教”が波紋…フランクフルト同僚は「ダイチは僕らの攻撃の肝」と擁護、現地紙からも疑問の声

2022年02月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「やり過ぎと思われても仕方がない」

フランクフルトで奮闘している鎌田だが…。(C)Getty Images

 現地時間2月19日に行なわれたブンデスリーガ第23節で、長谷部誠と鎌田大地が所属するフランクフルトは、アウェーでケルンと対戦。0-1で敗れている。

 この試合で鎌田は後半から出場。中盤で奮闘したが、84分にケルンMFに対するチェックが遅れ、これが決勝点を許してしまうきっかけに。さらにはアディショナルタイムには交代でピッチを去り、試合終了のホイッスルが鳴った後は、ピッチ上でオリバー・グラスナー監督から激しい口調で問い詰められ、"公開説教"を受ける事態となっていた。

 現地紙『BILD』は、鎌田のパフォーマンスは「トップレベルからは程遠い出来」と評し、『Frankfurter Rundschau』も「トップフォームとは程遠い。チームの助けにならなかった」と厳しい評価を下した。

 だが、グラスナー監督の振る舞いには、疑問の声も上がっている。『Frankfurter Rundschau』は「カマダは途中出場にもかかわらず途中交代させられ、十分に罰せられた。指揮官の行動はチームにとっていい兆しとは言えない」と綴り、『Hessenschau』も「カメラが回っているなかで、彼をあのように叱るのはやり過ぎと感じる。今の彼の調子を鑑みれば、あれが改善に繋がるとは決して思えない」と指摘している。
【動画】鎌田のアシスト未遂もシーンも…ケルン対フランクフルトのハイライトをチェック!
 そんななか、鎌田の同僚であるジブリル・ソウが『BILD』の取材に応じ、日本人プレーヤーにも言及した。

 チームの調子が上がり切らないことについて、「ここ数週間、明るさを欠いているし、主力選手のパフォーマンスも今ひとつ上がっていないので、なかなか難しい。僕らは皆、自分自身に不満を抱いている」とコメントした25歳のMFは、鎌田については「彼とはずっと一緒にいるから、何が大事かよくわかっていると思う」と擁護した。

「どの選手にも弱っている時期はあるし、調子が上がらないときもある。大切なのは個人を踏みにじるのではなく、個人で助け合うことだ。僕にとってダイチは、オフェンスの中でも傑出した選手であり、チームにとってキープレーヤーでもある。攻撃は彼と共に立ち、彼とともに倒れる。だからこそ、僕らは彼をサポートしなければいけない。ケルンの試合の後、お互いに率直に話し合う機会を得たよ」

 現在10位のフランクフルトは、26日に行なわれる次節ではホームでバイエルンと対戦する。リーグ2連敗中だが、王者を相手にどのような戦い方ができるか。指揮官の采配にも注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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