「私はボールが来なければ怒っていた」元Jリーガーが“衝撃タッチ数”のルカクに苦言! チェルシー指揮官は「何ができる? 分からないよ…」

2022年02月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

シアラーは「タッチ数7回は信じられない」

クリスタル・パレス戦で7回しかボールにタッチしなかったルカク。(C)Getty Images

 大金を払って獲得したストライカーが結果を残せなければ、批判の嵐にさらされる。一方で、大金を払ったからこそ、その選手が輝ける戦い方をすべきとの見方もある。

 チェルシーのロメル・ルカクは、2月19日のクリスタル・パレス戦で、ボールタッチがわずか7回だったと取りざたされた。2003年のデータ収集開始以降、プレミアリーグでフル出場選手した選手の中でワースト記録となる数字だ。

 インテルに1億ユーロ(約125億円)とされる高額移籍金を払ってチェルシーが呼び戻したルカクだが、プレミアリーグでは17試合出場の5得点。公式戦28試合出場で10得点と、期待に応えられているとは言いがたい。

 さらに、シーズン途中にはチェルシーでの状況への不満や将来的なインテル復帰希望をインタビューで口にするなどし、クラブから処分を科されるなど、ピッチ外でもサポーターの不評を買う出来事があった。

 米スポーツチャンネル『ESPN』によると、トーマス・トゥヘル監督は「私に何ができるだろうか?分からないよ」と、笑顔で話している。

「取り組まなければいけない。データがあり、それがある種の言葉を物語っている。彼は我々のゲームに絡めなかった。ストライカーが自信を持てなかったりするときはこういうものだ。もちろん、我々もロメルも望んでいることじゃない」

「ただ、今は彼について笑ったり、冗談を言ったりする時期でもない。彼がスポットライトを浴びているのは確かだ。我々は彼を守っていく。我々の選手だからだ」

 ドイツ人指揮官は「チェルシーにはストライカーが苦しんできた過去がある。ストライカーにとって世界で最も簡単な場所でないことは明らかだ」とも述べた。一方で、イングランドを代表する往年の名ストライカーたちは、チェルシーと指揮官の戦い方にも疑問を呈している。

【動画】ジイェフが劇的な決勝弾!ルカクが存在を消したクリスタル・パレス戦の様子をチェック
 英公共放送『BBC』によると、アラン・シアラーは「彼が何を望み、必要とするか理解されていないのは確かだ。ボールが来なくて走るのをやめることがある。タッチ数7回は信じられない」と述べた。

「彼はボールを要求し、チームメイトにパスの準備をさせなければいけない。(誰が責められるベきかは)どちらともだね。彼は要求しなければいけない。だが、FWの強みを生かすプレーをしないのなら、あれだけの金額を払うのは無意味だ」

 また、イアン・ライトも「練習でやっているはずがない。彼のためのエリアにボールを入れるべきときに、見ていないのだからね」と続いた。

「あれだけ払って、どうして彼の強みを生かさないのか?」

 一方、名古屋グランパスでもプレーしたガリー・リネカーは「私は現役時代、ボールが回ってこなかったから怒っていた」と、ルカクがチームメイトに要求すべきと述べている。

「厳しくいくのさ。怒鳴って、ボールをよこすように叫ばなければいけない」

 インテルでは「ミラノの王」として人気を博し、キャリア最高と言える日々を過ごしながら、チェルシーに戻ることを選んだルカクは、この苦境を乗り越えることができるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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