「かなり気合い入ってます」“静学”魂でプロデビューへ!徳島MF玄理吾が語るライバル心とルヴァン杯への想い

2022年02月22日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

グループステージで同居した清水・川谷との対戦を心待ちに

オンライン取材に応じた玄。負けん気の強さがにじみ出ていた。※写真は会見中のスクリーンショット

 徳島ヴォルティスの高卒ルーキー玄理吾(ひょん・りお)は2月21日、ルヴァンカップのサンフレッチェ広島戦を前にオンライン取材に応じ、デビューに向けて意気込みを語った。

 今季J2を戦う徳島は、リーグ戦42試合に加えルヴァンカップにも出場。玄は「試合が多いので、チャンスもあるはず。練習からどんどんアピールしていきたい」と意欲満々だ。

 そんな玄は、2月19日に行なわれたJ2リーグ第1節のツエーゲン金沢戦ではメンバー外。78分から出場した同期の高卒ルーキー、オリオラ・サンデーのプレーについてこう明かした。

「(オリオラ・サンデーが)メンバーに入るだけで、刺激になっていたのに、まさか出場までするとは。刺激にしかならないです」とし、後半のアディショナルタイムにドリブル突破から決定機を演出したプレーには、「チームには勝ってほしいですが、ぶっちゃけ取られろとも思っていました(笑)」と、複雑な心境ながら、ライバル意識を剝き出しにする。

 高校サッカーの名門・静岡学園で培ってきたのは競争意識の強さだけではない。「止める、蹴るの技術の部分ではここ(プロ)でもやれていると実感しました。それが自分の持ち味でもあります」そう、練習で通用している部分もあり、「自信にもなりました」。一方で、「足らない部分は、フィジカルとゴールに直結するプレー。ゴールへの姿勢やシュートの精度はまだ足りていない」と課題を口にする。
 
 目下の目標は23日に行なわれる、ルヴァンカップ・広島戦への出場だ。

「選ばれるようにと、かなり気合い入ってます」

 そう語る背景には、ルヴァンカップのグループステージ次戦の相手、清水エスパルスを見据えているからだ。

「(対戦が楽しみな選手が)居ますね。静学から清水にいった川谷(凪)とか。ピッチで会えたらうれしいですね。ふたりで連絡とって話もしていて、それが叶ったら」と意欲を燃やした。

 現在は高校時代に務めたボランチから1列前のシャドーやインサイドハーフの位置に入ることが多いという玄は、「ポジショニングとか、受け方とか上手いなと思っていて。今日も練習でマッチアップやったんですが、もう嫌です」という同校の先輩で、徳島で10番を背負う渡井理己から多くを学びながら、追いつき、追い越せの精神で研鑽中だ。

 期待のルーキーはプロの舞台でも輝きを放てるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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