水戸が木下康介の一撃で勝利!鹿島の鈴木優磨&エヴェラウドの強力2トップは不発に【いばらきサッカーフェスティバル】

2022年02月13日 渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)

新加入の樋口雄太が複数ポジションを務めフル出場

ピトゥカを中心に相手ゴールへ迫った鹿島。写真:徳原隆元

 2月13日、J1の鹿島アントラーズとJ2の水戸ホーリーホックが対戦するプレシーズンマッチ、「いばらきサッカーフェスティバル2022」が開催され、1-0で水戸が勝利を収めた。

 茨城県を本拠地とする両チームが激突するシーズン開幕前の恒例の一戦は、昨年のコロナ禍での中止を経て、2年ぶりの開催。第17回大会は、鹿島の本拠地、県立カシマサッカースタジアムで行なわれた。

 レネ・ヴァイラー新監督が来日できず、岩政大樹コーチが指揮を執る鹿島は、4-4-2の布陣でスタート。

 GKはクォン・スンテが務め、最終ラインは右から広瀬陸斗、関川郁万、キム・ミンテ、安西幸輝、中盤はダブルボランチにディエゴ・ピトゥカと樋口雄太、右に和泉竜司、左に荒木遼太郎、2トップはエヴェラウドと鈴木優磨が入った。

 一方の水戸は、4-4-2のフォーメーションで、GKが中山開帆、最終ライン右から黒石貴哉、楠本卓海、鈴木喜丈、大崎航詩、中盤は右から曽根田穣、新里涼、前田椋介、椿直起、2トップに木下康介と安藤瑞季が並んだ。

 前半は、12分までにCK3本を奪った水戸が、鹿島ゴールに迫る。しかし、中央を固く閉ざされた守備に苦戦し、決め手を欠くと、徐々に相手ペースに持ち込まれる。

 鹿島はサイドからのクロスボールを多用しながら、相手ゴールに迫っていく。26分に樋口がPKを得るが、キッカー鈴木のシュートはGK中山にセーブされる。その後もD・ピトゥカを中心にボールを展開しながら得点を狙うが、最後の部分でかみ合わず、決定機を迎えられぬまま、前半を折り返した。
 
 鹿島は、後半頭からGK沖悠哉を投入。しかし53分、ゴール前の混戦から水戸のFW木下にヘディングシュートを決められ1点ビハインドを背負う。

 直後に広瀬と和泉を下げ、ベンチスタートだった三竿健斗と常本佳吾を投入。ボランチの樋口を右サイドにスライドさせた。さらに終盤は2トップの鈴木とエヴェラウドを下げ、染野唯月、仲間隼人を投入。左サイドだった荒木をセカンドトップ気味に中央でプレーさせた。

 81分にはその荒木がディフェンスが弾いたボールをペナルティエリア内でボレーシュートを放つが、これはゴール右のポストに嫌われる。

 その後も闘志をむき出し、猛攻を仕掛けた鹿島だったが、ゴールが遠く、0-1のままタイムアップを迎えた。

 翌週より新シーズンがスタートするJリーグ。鹿島は19日のJ1開幕戦でガンバ大阪と敵地で激突。水戸は同じく19日、J2リーグ第1節で大分トリニータと敵地で対戦する。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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