城彰二が持論! クラブユースと高校サッカーはどちらを選ぶべき? 「チャラかったけど憧れた」「じゃあ、何人が昇格してるの?」

2022年02月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「天秤にかけるような話ではない」

興國高の同級生で、セレッソ大阪のユースに在籍していた南野(左)とサッカー部だった古橋(右)。(C)Getty Images

 元日本代表FWの城彰二氏が2月12日、自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』を更新。「高校サッカーかクラブユースか」というテーマについて、持論を語った。

 まず、プロデューサーから「高校サッカーか、ユースか。子供をどちらに進ませるか、悩む親もいると思います」と問われた城氏は、「高校サッカー派とか、ユース派とか、そういう論争はどうかと思う。いい点もあるし、悪い点もある。天秤にかけるような話ではない」と主張。そのうえで、2つの違いについて次のように語っている。

「大きく言うと、ユースは大人のサッカー。質の高いサッカー。トップチームと繋がっているので、洗練されている。技術をつけて戦術で戦う。高校サッカーももちろん洗練されてはいるけど、仲間とか人間性とか、他の部分も学べるのかなという気がする」

 鹿児島実高出身のストライカーは、「高校サッカーは、(強豪校は部員数も多く)激しい競争がある。理不尽なこともある。ただ、みんなで協力してとか、鹿実はとくにそうだったけど、人として勉強させられる」と話し、こう続けている。

「ユースもちゃんと指導しているとは思うけど、イメージだけど、プロ集団の予備軍みたいな感じ。高校もバラバラだし、まとまりとか、みんなでやるという部分ではそういう気持ちが少ないのかもしれない。高校は3年間、同じ校舎で苦楽を共にする時間が長いから、人間性とか上下関係を学ぶという場面が多くなる。どちらが良い悪いではなく、何を求めるかだと思う」

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 さらに、自身の高校時代を回顧し、「読売クラブのユースとかと試合したけど、まぁ、チャラかったね。俺たちはお揃いの鹿実のジャージだけど、向こうは私服でバラバラに集まって来てて。『かっこいいな』と憧れたりもした」と本音も。ただ、「負けたくないという気持ちでは上回っていたと思う。技術的には読売クラブの方が上だったかもしれないけど」と振り返っている。

「クラブユースのほうがプロになりやすい」という考え方についても、「じゃあ、毎年ユースからトップチームにどれだけ上がってるの? 高校からも大学からもバンバン入ってくる。ユースクラブが優位ということはないと思う。昇格しているのは意外と少ない」と否定。自身の経験を交えながら、高体連のよい部分を明かしている。

「ユースから昇格する時は、当然だけど、他のクラブには行けない。高校サッカーなら選ぶこともできる。自分も(鹿実の)松澤(隆司)監督から『(横浜)フリューゲルスに行け』と言われて、行くと思ってたけど、選手名鑑を見て、『ジェフ(市原)に行きたいです』と言って、大どんでん返しでジェフに行った」

 最後も「ジュニアユースに入った時点でプロに近くなったとかよく言うけど、そんなことはない」と強調した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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