セルティック地元パブが日の丸掲揚で「戦死した英国人への侮辱」と炎上、議会にも苦情で撤去へ。店側は反発「バカげている」

2022年02月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「新たにスコットランドにやって来た人たちを歓迎しようとした」

日本人選手の活躍でセルティック・パークのスタンドでは日の丸を振る地元サポーターの姿も見られるのだが…。(C)Getty Images

 セルティックの日本人選手たちが活躍していることで、地元で日本を推すムードも高まっているのかもしれない。それが思わぬ騒動につながった。

 2月9日、英紙『THE SCOTTISH Sun』は、グラスゴー北東のノース・ラナークシャー地区にあるパブが、店頭に日本国旗を掲げたもののSNSで炎上し、地方議会に苦情が寄せられたと報じた。店は当初、日の丸を取り除くことを拒んだが、最終的には撤去に応じたという。

 記事によると、店が日本国旗を掲げたことについて、SNSでは一部から批判の声が上がった。第二次世界大戦で戦死した英国人への侮辱にあたるという主張だ。

 これに対し、パブはSNSで「新たにスコットランドにやって来た人たちを歓迎しようとした。残念ながら、一部の人は約80年前の出来事から前進することを望まず、偏見で判断を鈍らせているようだ」と、批判に反論した。

「日本国旗を掲げることを英国に反する感情を表す行為とするなど、まさしくばかげている」

 店は「日本料理屋で国旗が掲げられても問題となっていたのか」と主張を続けている。

「明確な意図を持つ圧力団体からの脅しや恐怖で取り除くことはしない。自分たちが適していると考えたタイミングで外す」

【関連画像】まさかの炎上…日の丸を掲げたスコットランドのパブの実際の写真
 だが、『THE SCOTTISH Sun』は、地方議会のスポークスマンが「多くの苦情が寄せられ、ライセンス所持者にそれを伝えた」と話していることも報じた。

「ライセンス所持者からは、旗を取り除くと連絡があった」

 古橋亨梧が加入直後から活躍したシーズン当初には、セルティックの宿敵レンジャーズの一部サポーターが人種差別行為を働いたことが事件になった。

 選手たちのピッチでの努力、そしてその結果としての輝きが、ピッチ外での不毛な争いによってかすむことがないのを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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