「7点はメッシと同じじゃないか」南野拓実への過小評価に地元メディアが苦言!「わずか725万ポンド、輝かしい仕事をしている」

2022年02月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

「静かにエクセレントなシーズンを過ごしている」

FAカップのカーディフ戦で今シーズンの7点目を奪った南野。(C)Getty Images

 ワールドクラスの選手と比較しても、南野拓実はリバプールで価値を示している――専門サイト『ROUSING THE KOP』は2月8日、日本代表アタッカーを過小評価すべきでないと主張した。

 南野は6日のFAカップ4回戦で先発出場し、後半にチームの2点目となるゴールを挙げ、3-1でカーディフを下すのに貢献。プレミアリーグでの2得点、リーグカップでの4得点に続き、3つ目のコンペティションで今季の得点数を7とした。

『ROUSING THE KOP』は「タクミ・ミナミノはリバプールで静かにエクセレントなシーズンを過ごしている。レギュラーではまったくないが、チームに価値を十分に証明してきた」と称賛している。

「カーディフ戦で今シーズン7得点。もちろん、これはモハメド・サラーの23得点に遠く及ばない。だが、バロンドール受賞7回のリオネル・メッシの今季の得点数と同じだ。愚かな比較に聞こえるかもしれない。だが、日本人選手がリバプールにとって適した控えストライカーという以上の存在であることを強調するのには役立つ」

さらに、同メディアは日本代表アタッカーが国内カップ戦で勝ち進んできた「大きな要因」だったとし、限られた機会で結果を残してきたことを強調した。

「ミナミノはしばしば、ジョッタやサディオ・マネ、サラーほどではないという単純な事実で嘲られる。だが、出場時間を考えれば、彼はスカッドプレーヤーとして求められる仕事を十二分にこなしている。彼もリバプールでの役割に満足しているようだ。カーディフ戦後、ユルゲン・クロップ監督はミナミノの姿勢を『見事』だと称賛している」

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 また、「マンチェスター・シティやチェルシーのように底なしの資金があるわけではないリバプールは、4000万ポンド(約56億円)の選手をすべての試合でベンチに置いておくことができない」と、コストパフォーマンスの良さも考慮すべきとしている。

「ミナミノはわずか725万ポンド(約10億2000万円)だった。定期的に彼が貢献しているのは、むしろリバプールの輝かしい仕事と見るべきだろう」

 ここでもROUSING THE KOPは世界的な選手を引き合いに出した。チェルシーのカイ・ハベルツだ。「それぞれのクラブで似たような役割だが、前者は7100万ポンド(約99億4000万円)とミナミノの約10倍ものコストだった」と続けている。

「ハベルツはプレミアリーグでミナミノの10倍の出場時間だが、それで今季は同じ2得点だ。もちろん、単純な見方ではある。だが、呼ばれたときに出場してゴールを決めるリバプールの背番号18が大きな賛辞に値することを示す」

 最後に、同メディアは「今季のリバプールが何かしら勝利を手にするには、ミナミノが必要だ」と締めくくった。

「チームメイトのように称賛されないかもしれないが、それでも彼の貢献は重要なものだ」

 サラーとマネがアフリカ・ネーションズカップ出場で不在だった間も、プレミアリーグで先発出場することができなかった南野だが、さらに存在感を高めていくことはできるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
    
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