【北海道コンサドーレ札幌の予想布陣】興梠&シャビエルを加え、ミシャ・スタイルがより色濃く表現されるか

2022年02月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

チャナティップとはタイプが異なるもののG・シャビエルの加入はあまりにも大きい

浦和から期限付き移籍で加入した興梠。ミシャ監督の下で巻き返しのシーズンとできるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 Jリーグは2月18日に川崎フロンターレ対FC東京のカードでJ1が開幕。30年目のシーズンがまもなくスタートする。今企画では、J1全18チームの最新予想布陣を公開。プレシーズンの動きから各チームのスタメンとポジション別の序列を予測する。今回は昨季10位の北海道コンサドーレ札幌をピックアップする。

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 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任しての5シーズン目。かつてはJ1とJ2とを行き来するチームだったが、この2022年シーズンでJ1連続6シーズン目の戦いとなる。クラブとしてひとつの目標としてきた「J1定着」は果たせていると言える。

 そんな今シーズンだが、オフの補強は昨年、一昨年同様に現有戦力をベースとしながら継続性のある強化方針がブレずに行なわれており、コンパクトなものとなっている。他クラブからの選手獲得は締め切り時点でFW興梠慎三(←浦和)、FWガブリエル・シャビエル(←名古屋)の2選手のみとなっている。

 ただし一昨オフは他のJクラブからの補強がなく、昨オフもどちらかというと選手層に厚みを持たせるための補強が主だったことを踏まえると、興梠とシャビエルの加入は過去2年に比べて強力かつピンポイントだと評せる。まず興梠のほうは、昨季の札幌がほとんどの試合で主導権を握り、数多のチャンスを作り出しながらも決定力を欠いて得点を取り逃し、同時に勝点も取りこぼしては順位を上げられずにいたことを考えると、J1通算158得点という実績により決定力不足の解消が期待される補強だ。そしてシャビエルのほうは加入発表が1月17日だったことを見てもわかるように、緊急補強である。昨年末にタイ代表MFチャナティップが川崎に移籍をしたことによる攻撃力ダウンの修繕が主旨になるのだが、切れ味鋭く飛び込むチャナティップとはタイプが異なるものの、敵陣で慌てることなく周囲の選手を操縦できるシャビエルの加入はあまりにも大きい。1月末にチーム合流も果たしている。
 

次ページ序盤戦は既存戦力の連動性を軸に、興梠とシャビエルを徐々に馴染ませていく展開か

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