セルティックに移籍してからの旗手怜央の活躍に、多くのファンや関係者は目を見張らせている。だが、日本での経験から旗手をよく知るアンジェ・ポステコグルー監督は、自身がスコットランドに呼び寄せた24歳が、まだ本来の力を見せていないと話した。

　指揮官の言葉は、さらに人々を驚かせたことだろう。セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、元スコットランド代表FWのジェームズ・マクファーデンは、英衛星放送『Sky Sports』で「恐ろしいのは、監督が（旗手の）フィットネスに関して望むものにはまだほど遠いと言ったことだ」と述べた。

「確かに向上の余地はある。それはいつもある。だが、これまで彼は本当にセンセーショナルだった。それだけに、全くもって恐ろしいよ」

　マクファーデンは「完全に異なる文化から来て、自分にとって新しい試合スピードのところに来た選手だ。だが、彼はとても冷静だ。ボールを持ったときのクオリティが素晴らしい」と続けている。

「そして仕事への意欲も示してきた。監督が望むことに選手が意欲的でなければ、その選手がプレーすることはない。だが、進んでそれをするなら、その選手は試合に出て活躍できる。プレーしたいと望むチームだからだ。ほとんど90分間フルに全力で攻める。彼はセンセーショナルだった」

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『67 HAIL HAIL』は、指揮官の発言が「全般的なフィットネスレベルというより試合勘のことかもしれない」と分析。いずれにしても、旗手が次戦も「再び重要な役割を担うとみられる」としつつ、トム・ロギッチの復帰などがポステコグルー・セルティックの「後押し」になると続けた。

「それも、レンジャーズ戦を乗り越えたことが大きい理由のひとつだ。これで突然、我々はまた選択肢を手に入れた。ニル・ビトンが出場停止明けで、ダイゼン・マエダも先発起用が可能となる。アンジェがレオはまだフィットネスが万全でないと考えているだけに、この週末を使ってレオを休ませるのかは興味深い。これまでの起用を見る限り、それはないだろう」

　夏に移籍してからブレイクし、サポーターのアイドルになった古橋亨梧が戦列を離れている中で、旗手はファンの「お気に入り」に加わりつつある。ポステコグルーの期待どおり、さらなる飛躍を遂げるのを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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