「プレーを止めるべきだった」レンジャーズOBが旗手怜央の先制点を巡り、判定に苦言!「選手の安全が最優先だ」

2022年02月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

レンジャーズの選手たちは猛抗議

旗手の先制点が決まった際、レンジャーズの選手がピッチに倒れ込んでいた。(C)Getty Images

 現地時間2月2日に開催されたスコットランド・リーグ第22節の延期分で、2位のセルティックは、2ポイント差で首位の宿敵レンジャーズとホームで対戦。旗手怜央が2ゴール・1アシストをマークする圧巻の活躍を見せ、3―0の大勝を収め、首位に躍り出た。

 ただ、英紙『The Sun』によればレンジャーズOBの元スコットランド代表ニール・マッキャンは、セルティックが試合の主導権を一気に手繰り寄せた日本人MFの先制点は、認められるべきではなかったと考えているようだ。

 この得点シーンを振り返ってみると、旗手がCKのクリアを拾ってミドルシュートを叩き込む直前、相手DFカルビン・バッシーが味方と接触。そのままピッチに倒れ込んでいたのだ。

 レンジャーズの面々は失点するや、プレーを止めるべきだったと猛抗議し、ボビー・マデン主審も耳に手を当てて確認する仕草をしたものの、判定が変わることはなかった。

 マッキャンは『BBC Sportscene』で「ボビー・マデンの関心はその選手(バッシー)だけであるべきだ。彼は目の前がキラキラした状態で横たわり、試合から外れていた」と指摘。このような状況では、頭部を負傷する可能性があるため、選手の安全を第一に考えるべきだと、判定に不服を訴えている。
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「レフェリーの責任は何よりもまず選手の安全を守ることだと思うし、バッシーは完全に火照った顔をしていたと思う。プレーを止めるべきだったね。ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト(レンジャーズ監督)は試合後、自分たちは(旗手に)プレスをかけるべきだと言ったが、私は選手の安全が最優先だと思う」

 一方で、現役時代はマンチェスター・ユナイテッドなどでプレーした元スコットランド代表マイケル・スチュワートは、「頭を打ったとして止める可能性もあったが、個人的にはボビー・マデンの判断が正しいと思う」と見解を示している。

 いずれにせよ、限られたシュートコースのなか、絶妙なコントロールで射抜いた旗手の芸術的な一撃だった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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