ザニオーロ→ディバラ→ラウタロが玉突き移籍か。エムバペ、ハーランド、サラーを含め今夏の移籍市場はスターFWの去就が注目!

2022年02月04日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ザニオーロのユベントス移籍が引き金に?

去就が注目される(左から)ザニオーロ、ディバラ、ラウタロ。(C)Getty Images

 今夏の移籍マーケットでセリエAのスターFWが玉突き移籍をするかもしれない。

 発火点はローマだ。2月1日にローマのゼネラルディレクター、チアゴ・ピントが「現時点では、ザニオーロが来シーズンもこのクラブでプレーする保証はない」とコメント。これをきっかけに、イタリアの新聞各紙やメディアは、かねてからニコロ・ザニオーロに興味を持っていたユベントスが獲得に動くと報道した。

『Gazzetta dello Sport』紙は同日、「ユーベはすでに夏を見据えている。その視界にはザニオーロがいる」と伝え、記事のなかで「昨年12月にユベントスはザニオーロの代理人と接触していた」と報道。さらに指揮官のマッシミリアーノ・アッレーグリがザニオーロを熱望していると記した。

 ザニオーロはローマと2024年まで契約を結んでいるため、相応の移籍金が必要となる。そのため『Tuttosport』紙は、ユベントスがウェストン・マッケニーを交渉に盛り込む可能性があるとした。「戦術的にザニオーロの代わりをこなせる。さらにローマのオーナー、ダン・フリードキンはアメリカ人で、母国の代表選手マッケニーを獲得すればアメリカでのローマのイメージアップにつながる」という理由だ。

 また『Gazzetta dello Sport』紙は、ユベントスの補強候補にサッスオーロのジャコモ・ラスパドーリも挙げている。ラスパドーリはザニオーロと同じイタリア代表のFWで、セカンドトップをこなせるタイプ。両者とも今冬にフィオレンティーナから獲得したドゥシャン・ヴラホビッチとコンビを組むには最適かもしれない。

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 そしてユベントスからはじき出されるのが、パウロ・ディバラだ。ディバラにはインテルへの移籍話が根強く囁かれている。というのも、インテルのジュゼッペ・マロッタCEOが「すでにチームには豪華なFW陣がいるが、チャンスがればトライする。それがわたしの仕事だ」とディバラへの関心を隠さないからだ。

 ユベントスとディバラの契約は22年6月まで。以前から何度も行なわれてきた契約延長交渉は、一時は年俸1000万ユーロ(約12億5000万円)の4年契約で合意に達したと言われていたが、正式発表はいまだにない。クラブが攻撃の中心選手にヴラホビッチを据えるのなら、高年俸を求めるディバラをフリーで手放す選択肢もありそうだ。

 そしてインテルは、プレミアリーグから引きがあるラウタロ・マルティネスを放出すると見る向きがある。2021年10月に2026年まで契約を延長したが、推定市場価格が8000万ユーロ(約100億円)とも言われるラウタロは、インテルの選手で高額売却できる数少ない存在。やり手のマロッタCEOが大きな決断を下す可能性はゼロではない。

 ザニオーロがユベントス、ディバラがインテル、ラウタロがプレミアリーグへ。キリアン・エムバペ(パリSG)やアーリング・ハーランド(ドルトムント)、モハメド・サラー、サディオ・マネ(いずれもリバプール)を含め、今夏の移籍マーケットではスターFWが動くかもしれない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】ユーベ移籍が囁かれるザニオーロのゴール&アシスト集をチェック!

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