「非常に危険な状況」闘莉王が得点力不足の日本代表に警鐘! 「大然を途中で入れるのも分からない」と監督の采配に疑問

2022年01月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もっと前へいくという姿勢を監督が見せるべき」

闘莉王氏が日本代表の現状に警鐘を鳴らした。(C)SOCCER DIGEST

 元日本代表の田中マルクス闘莉王氏が、自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』にて、日本代表の現状について警鐘を鳴らした。

 森保ジャパンは1月27日、カタール・ワールドカップのアジア最終予選で中国代表と対戦し、2-0の快勝を収めた。しかし、昨年11月のベトナム戦やオマーン戦(ともに1-0で勝利)も含めて、格下のチームを相手になかなか得点力を発揮できない状況が続いている。

 その結果、得失点差は、現在グループ2位の日本が4なのに対し、3位のオーストラリアは9と大きな開きが出てしまっている。この日本の現状に、闘莉王氏は「非常に危険な状況」と危機感を強めた。

「これだけ差がつくと、(得失点で1位のオーストラリアや2位のサウジアラビアとの)直接対決で3点差をつけないと入れ替わらない。いまの日本代表を観ているとそんなに得点を取れそうな感じがしない。点差をつけなければいけない相手に1点差勝負で試合を終わらせてしまうことが、日本にとっては非常に危険な状況だと思います」
 
 また前回の中国戦での森保一監督の采配についても、「あれだけの展開なら、もっと早く遠藤(航)を代えて攻撃的MFを入れても良かった。スペースがないなかで(前田)大然を途中で入れるのもちょっと分からない」疑問を呈し、「もっと前へ(攻撃的に)いくという姿勢を監督が見せるべき」と指摘した。

 一方で中国戦ではプラスな面も。怪我により招集外となっている吉田麻也や冨安健洋に代わってCBで先発した谷口彰悟を「僕のなかでは評価が高い」と絶賛。「僕は谷口がなんでいつも代表にいないのか不思議に思う。(パスも)ワンパターンじゃなく引き出しが多く、ボール捌きでは谷口のほうが吉田や冨安よりも良いと思う」と称えている。

 次戦は2月1日、グループ首位を走るサウジアラビアとの重要な一戦を迎える。現役時代には長年、日の丸を背負い、代表を支えてきた闘将は、「サウジアラビア戦は1-0でも十分に良い結果。中国戦と違って、もう少しプレッシャーが掛かると思うので、あまり自由がないなか、テンポを上げて戦えるかが命運を分ける。一発勝負くらいのつもりでやらないといけない」と奮起を促した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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