バルサ マンU戦で何が見えた? 「夏の仕上がりチェック」

2015年07月27日 豊福晋

S・ロベルトのSB起用は「オプションとして興味深い」

デ・ヘアの好セーブに阻まれゴールはなかったものの、軽快な動きで仕上がりの良さを感じさせるスアレス。 (C) Getty Images

●バルセロナ 1-3 ○マンチェスター・U@サンフランシスコ(7月25日)
[得点者]ラフィーニャ

バルサ プレシーズンPHOTOギャラリー
 
■S・ロベルトのサイドバック起用
 
 本来は中盤のS・ロベルトを右サイドバックとしてピッチに立たせたL・エンリケ監督の采配は、小さくない驚きを提供した。
 
 S・ロベルトはもともと複数のポジションをこなす万能性の持ち主だが、マンチェスター・ユナイテッド戦での試行には指揮官の真剣さがうかがえる。
 
 守備はやや心許なかったものの、ラフィーニャのゴールをアシストするなど、攻撃面では結果を出した。
 
 L・エンリケは試合後、「オプションとして興味深い」と手応えを口にした。
 
■スアレスの貫禄とペドロの価値

 
 スアレスはLAギャラクシー戦に続いて貫禄のパフォーマンス。前線からのプレスはさすがの迫力で、ゴール前でのプレゼンス(存在感)も別格だった。
 
 デ・ヘアの好セーブに止められゴールこそなかったが、すでにシーズン中を思わせる仕上がりぶりだ。
 
 一方、他ならぬユナイテッドへの移籍が噂されるペドロも、自身の価値を示すかのように、攻守に幅広く貢献した。
 
 ペドロを手放せば、バルサは貴重な1ピースを失うことになるだろう。
 
■今シーズンは期待できそうなヴェルメーレン
 
 怪我で昨シーズンをほぼ丸々棒に振ったヴェルメーレンが先発、コンディションは上々で、好プレーを見せた。今シーズンは戦力として計算できそうだ。
 
 目立ったのは、後方からの縦パス。つねに前を向いており、組み立ての局面で好パスを狙う姿勢は、現時点でCB3番手を争うマテューにはない持ち味。狙い過ぎてミスになる場面もあったが、意識は高く評価できる。
 
文:豊福晋
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事