中国戦の推奨スタメンは?|何でもできる久保を左に。中央ラインは「川崎組」で固める【記者の視点】

2022年01月26日 唐沢裕亮

攻撃への意識を強めて「4-2-3-1」に戻す

唐沢記者が選定した中国戦の推奨スタメン。

 1月27日にカタール・ワールドカップのアジア最終予選が再開。同日に日本は中国と、2月1日にサウジアラビアと、それぞれ埼玉スタジアム2002で対戦する。中国には前回対戦で1-0の勝利。今回も勝点3が求められる一戦で、森保ジャパンはいかなるメンバーで挑むか。東京新聞の唐沢裕亮記者に、推奨スタメンをセレクトしてもらった。

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 最終予選6試合で3失点は、サウジアラビアに並んでB組最少タイ。初戦のホーム、オマーン戦で敗れて出遅れた日本がB組2位まで持ち直した原動力が、冨安健洋と吉田麻也の両CBの安定感だった。

 その2人を怪我で欠く状況で迎える中国戦だが、ホームの地の利と得失点差を考えれば、複数得点での勝点3はマスト。3ボランチ気味の「4-3-3」ではなく、攻撃への意識を強めて、「4-2-3-1」に戻す。

 オフ明けの国内組はウズベキスタン戦が中止になり実戦勘に不安が残るため、海外組中心で編成。1トップは期待を込めて前田大然。収めるタイプではないが、速さがあり、存在だけで相手DFへのプレッシャーになる。得点感覚にも磨きをかけており、クロスに飛び込むタイミングは抜群。右サイドを突破した伊東純也の折り返しを最後に仕上げる、という形に持ち込みたい。

 南野拓実はより得点感覚が生きるようにゴールに近いトップ下、何でもできる久保建英を左にし、右サイドの縦突破とメリハリがつくように中央との連係で崩したい。
 
 最前線の前田がタメを作るタイプではない分、ダブルボランチにはボールが持てて時間が作れる守田英正と田中碧の元川崎コンビで臨む。これで遠藤航を欠く不測の事態にも備えられる。

 植田直通がやや実戦から離れており、CBにはダブルボランチとの親和性もある谷口彰悟を抜擢。相手を板倉滉にして、両CBとボランチを合わせた中央ラインを「川崎組」で固め、後方からどんどんパスを供給する。

 実力は明らかに日本が上。相手をのむくらいの「上から目線」の戦いを期待したい。

取材・文●唐沢裕亮(東京新聞)

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