「仲間からはおじいちゃんと呼ばれる」長谷部誠の“凄さ”を独メディアの記者が熱弁!「プロとしては地味かもしれないが…」

2022年01月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

18日に38歳の誕生日を迎えたばかり

ブンデス最年長選手として試合出場を重ねている長谷部。 (C)Getty Images

 現地時間1月18日、ブンデスリーガのフランクフルトに所属する元日本代表キャプテン、長谷部誠が38歳の誕生日を迎えた。

 同リーグ最年長選手として今シーズンを過ごしている日本人MFは、リーグ戦11試合でピッチに立ち(計737分、フル出場7試合)、ヨーロッパリーグ5試合、DFBポカール1試合を含む公式戦17試合に出場。今もなお、ドイツの第一線で戦い続けている。

 そんな長谷部について、現地メディア『90min』のフォン・ニコラス・ファンミュラー記者は「プロ20年目のシーズンを迎えたハセベは、火曜日に38歳になった。ほかのプロサッカー選手は、この年齢ではとっくにキャリアを終えているか、アメリカやアジアの国々で最後の打ち上げ花火を試みている。だが、彼はそうではなく、今もブンデスリーガの一流選手たちと競い合っているのだ」とその価値を絶賛している。

「長谷部はブンデスで活躍する現役プロ選手の中で圧倒的に最年長だ。次点はホッフェンハイムのフィリップ・ベントケで、36歳6か月だ。その次が35歳10か月のボーフム所属のアンソニー・ロシージャ。彼らを大きくリードしている。

 2020年6月以降、長谷部はブンデスで最も出場機会の多いアジア人選手となり、出場は351試合にのぼる。歴史上、彼よりも多く試合に出場した外国人は4人しかいない。だが、シーズン終了までには3位のナルド(358試合出場)の記録を追い抜く可能性が高いのだ」
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 さらに、ヴォルフスブルク時代のフェリクス・マガト監督、フランクフルト移籍後のニコ・コバチ監督、アディ・ヒュッター監督、そして現在の指揮官であるオリバー・グラスナー監督らが「彼の素晴らしいプロ意識、選手としての生き様に感銘を覚えているようだ」と振り返っている。

「長谷部は体格も体重もスピードも数値上ではトップ選手に及ばないかもしれない。だが、経験と勘でゲームを読み解く力があり、優れたポジション取りと先読みの能力により、危険な状況を未然に防ぐことができる。

 それに、攻撃面でも貴重な存在だ。ゲームインテリジェンス、冷静さ、俯瞰的な視点でアイントラハトのビルドアップに大きな影響を及ぼしている。全試合に出場しているわけではないが、必要な時には先発に戻る。それがチームを支えている」

 現地メディアによれば、長谷部は2022年6月末までの契約を、さらに1年延長することでクラブ側と合意したという。ファンミュラー記者は「当たり前のことのように思えるから不思議だ」と綴った。

「彼は引退後、監督やコーチとしてのキャリアを考えている。現在、ドイツサッカー協会(DFB)の講習会に参加しており、いつか現役を引退した後は、指導者になるのだろう。今は仲間たちから"おじいちゃん"と呼ばれたり、"レジェンド"と呼ばれたりしているが、もしかしたらその呼び名は、"コーチ"という風に変化するのかもしれない」

 現地記者も驚くキャリアを重ねている長谷部。来シーズンも、そしてそれ以降もドイツで奮闘を続ける可能性は高そうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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