【編集部が選ぶ選手権の大会ベスト11】3年ぶり戴冠の青森山田から最多6人を選出!

2022年01月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

3ボランチは青森山田のふたりに加え…

いずれも10番を背負った(左から)肥田野、森田、松木、古川は、卓越したテクニックで大会を沸かした。(C)SOCCER DIGEST

 第100回全国高校サッカー選手権大会は、圧倒的な強さを見せた青森山田の3年ぶり3度目の優勝で幕を閉じた。本稿では、この記念すべき大会を沸かせた選手たちの中から編集部が厳選したベストイレブンを紹介する。

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 GKは大津初の決勝進出に貢献した佐藤瑠星(3年)だ。準々決勝の前橋育英戦で好セーブを連発するなど決勝までの4試合でわずか1失点(3完封)。ファイナルでは青森山田に4ゴールを許したものの、191センチの長身を活かしたハイボールの対応は、判断力・安定感ともに抜群だった。

 最終ラインは、SBに比べてCBで目立った選手が多かったのと、人材が豊富だった中盤の人数を増やすため、3バックを選択。とりわけ強烈なインパクトを残したのが、青森山田の丸山大和(3年)だ。空中戦では無類の強さを発揮し、セットプレーからすべてヘディングで4ゴール。準決勝で2点、決勝で1点と勝負強さは際立っていた。

 その丸山とCBコンビを組んだ三輪椋平(3年)の選出にも異論はないだろう。高川学園との準決勝では、ピンチが少ない中でも集中力を保って決死のシュートブロックを披露。決勝でシュート0本に抑え込むなど、5試合をわずか2失点で凌いだ堅守の中心を担った。

 もう一枚は、"2回戦の壁"を突破して4強入りの快進撃を見せた関東一のDFリーダー、池田健人(3年)をセレクト。4試合で2完封・3失点(うち2点はPKとオウンゴール)の最終ラインを巧みに操舵し、準々決勝の静岡学園戦では、波状攻撃を水際で阻止した。

 そのほか、佐藤とともに大津の堅守を支えた寺岡潤一郎(3年)、高さと足下の技術が光った静岡学園の伊東進之輔(3年)、2回戦で敗れたとはいえ、"超高校級"のポテンシャルを見せつけた尚志のチェイス・アンリ(3年)も印象に残った。

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 3人をチョイスしたボランチは、まず松木玖生(3年)は決まりだ。過去二度の決勝で涙をのんだ青森山田のキャプテンは、準々決勝からの3戦連発を含む計4ゴールに2アシスト。得意の左足で決定的な仕事を果たしただけでなく、果敢なプレスからのボール奪取も圧巻だった。決勝で決めた渾身のヘッド弾は、2年分の雪辱を晴らす、気持ちのこもった一撃だった。

 その松木を輝かせた相棒の宇野禅斗(3年)も文句なしの選出だ。的確なポジショニングと1対1の強さを利してピンチの芽を摘めば、安定した繋ぎのパスとミドルシュートで攻撃にも貢献。常勝軍団の"心臓"として機能した。

 もうひとりは、攻守に"効いていた"大津の大型ボランチ薬師田澪(3年)も捨て難かったが、チームメイトの森田大智(3年)を選んだ。卓越したテクニックでボールを落ち着かせ、敵の虚を突くパスで局面を打破。初めて決勝に進出した"公立の雄"の躍進は、この10番の存在なくして成しえなかった。

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