【移籍市場超速報】ローマ アーセナルGKシュチェスニーの獲得交渉が大きく進展

2015年07月22日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

買い取りオプション付きレンタルをアーセナルにオファー。

チェフの加入で立場が微妙になったシュチェスニーを、ローマが新守護神として迎えそうだ。 (C) Getty Images

 年齢的な衰えが見え始めたモルガン・デ・サンクティスに代わる正GKの獲得に動いていたローマは、当初狙っていたチェコ代表ペトル・チェフがアーセナル入りを決め、アルゼンチン代表セルヒオ・ロメロ(サンプドリア)もマンチェスター・ユナイテッド行きが濃厚になってきたことから、そのチェフの加入で立場が微妙になっているポーランド代表ヴォイチェフ・シュチェスニーに白羽の矢を立て、7月20日から21日にかけて一気に交渉を進めた。
 
 アーセナルに対し、移籍金500万ユーロ(約7億円)での買い取りオプション付きレンタル(レンタル料40万~50万ユーロ=約5600万~7000万円)という条件を提示、合意に向けて大きく前進した。詳細の詰めは残っているものの、来シーズンの正GKに25歳のシュチェスニーを迎える可能性は高いと言えるだろう。
 
 ワルテル・サバティーニSDは、引き続き左SBのターゲットであるアドリアーノ(バルセロナ)の獲得に向けた交渉も継続している。選手サイドとは年俸230万ユーロ(約3220万円)の5年契約で合意に達しており、今後はバルサのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長、アリエド・ブライダSDとのクラブ間交渉を進めることになる。
 
 さらに前線の補強に関しても、エディン・ゼコ、そしてモハメド・サラーへのアプローチが続いている。
 
 ゼコについて大きな進展はなかったが、サラーについては代理人が一両日中にもイタリアを訪れる予定になっており、ローマと話し合いのテーブルに就く可能性が高い。
 
 ローマは昨冬にもフィオレンティーナと競合で獲得に乗り出した経緯があり、今回もすでに選手サイドとはコンタクトを取り続けて、インテルとの競合でも優位な立場に立っている。
 
 サラーについては、ここにきて上記2クラブに加えてナポリも、保有元のチェルシーにFWホセ・マリア・カジェホンとの交換を提案するという形で競合に参入しようと試みた模様だ。
 
 ただし、サラー本人はすでにローマ行きの意思を固めつつあるため、他のオファーには応じない姿勢を見せたようだ。いずれにせよ、移籍実現のためにはチェルシーとの間で移籍金について合意に達するだけでなく、法的手段に訴える構えを見せているフィオレンティーナも何らかの形で納得させる必要がある。
 
 その点についてローマは、事実上リュディ・ガルシア監督の構想外となっているイタリア代表FWマッティア・デストロを差し出すことで話をまとめようと考えているようだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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