移籍市場がオープンするたびに、もはや恒例行事となっているのがサミュエル・ウンティティの放出話だ。先日『アス』紙が報じた「シャビ監督が構想外と位置付けている５選手」の中にもしっかり名前が入っている。

　しかし出場機会の有無にかかわらず、バルセロナに居座り続けているのは周知の通り。しかも17節のオサスナ戦に今シーズン初出場を果たしたことで、よりその思いを強くしたという。この頑なな性格は、クラブ側が再三働きかけたにもかかわらず、左膝にメスを入れることを断固拒否し、保存的な治療にこだわったことにも相通ずるものがある。

　ちなみに、シャビの構想外リストに記載されているウンティティ以外の４選手は、セルジーニョ・デスト、ユスフ・デミル、ルーク・デヨング、フィリッペ・コウチーニョ。同記事には、ウンティティがその中で最も戦力になる可能性を持っているとシャビは考えているとも付け加えられている。
 

　問題はやはりクラブでトップクラスの年俸だ。まったくといっていいほど試合に出ていない選手にはさすがに割に合わない。もっとも、同じく高額の年俸が問題視されているコウチーニョは、移籍先を探すために代理人とクラブの幹部が話し合いを続けていると伝えられているが、ウンティティに関してはそうした情報はない。

　ラ・リーガの冬の移籍市場のオープン期間は1月3日から1月31日まで。今回もまた周囲からの重圧に屈することなく、自分を押し通しそうな雰囲気だが、果たして。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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