バイエルン「夏の仕上がりチェック」新加入D・コスタが躍動、ミュラーが1トップで輝き|バレンシア戦

2015年07月19日 遠藤孝輔

自慢のドリブル突破で見せ場を作ったD・コスタ。

エリア内で対峙したDFを振り切り、チアゴのゴールをアシストしたD・コスタ。“ロベリ”に取って代わりうる仕掛け/崩しの切り札として、クオリティを見せた。 (C) Getty Images

○バイエルン 4-1 ●バレンシア@北京(7月18日)
[得点者]ミュラー×2、チアゴ、レバンドフスキ
 
■新戦力のドグラス・コスタが躍動
 
 4-3-3の左ウイングに入った新戦力で、"ロベリ"(ロッベンとリベリ)の後継者と期待されるD・コスタが躍動した。
 
 抜群の加速力を活かしたドリブル突破を武器に、左サイドで何度か見せ場を作る。ハイライトは54分。エリア内で対峙したDFを振り切って、良質なラストパスをゴール前に送り、勝負を決めるチームの3点目をアシストした。
 
 低弾道のシュートも威力抜群で、今後にさらなる期待を抱かせるパフォーマンスだった。
 
■ミュラーが1トップとして輝きを放つ
 
 いずれもラームのラストパスを受けて、16分と前半ロスタイムにそれぞれ右足と左足でネットを揺さぶる。苦戦を強いられた前半はそれほど決定機を作れなかった分、ミュラーがしっかりとチャンスをモノにしたのは大きかった。
 
■新戦力のGKウルライヒが好アピール
 
 シュートを浴びるシーンが少なく、ともすれば集中力が途切れそうになるところだが、37分に訪れた決定的なピンチを防ぐ。エリア内から相手FWミナが放った低弾道ショットを右腕一本で弾き出した。
 
■アラバを4バックのCBとしてテスト
 
 エリア内で身を挺したシュートブロックを見せるなど、そのディフェンスのスキルに大きな問題は見当たらなかった。
 
 ただし、27分の失点シーンでは、クロスを上げられた際にマークすべき相手FWロドリゴをフリーに。左SBベルナトとの間にぽっかりとスペースを空けてしまった。今後に向けた修正ポイントだ。
 
■レンタルバックのホイビェアが好パフォーマンス
 
 58分にロデとの交代でピッチに立つと、右のインサイドハーフとして攻撃を活性化。テンポ良くボールを捌くだけでなく、力強いドリブルでバレンシアの守備陣を混乱に陥れた。
 
 76分の決定機逸(左足のシュートは枠の左へ)は悔やまれるが、十分に手応えを感じているはずだ。
 
文:遠藤孝輔
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