「クリスチアーノ、2、3日なら大丈夫だ」C・ロナウドが明かす、恩師との“美しい”秘話。「こういうことが1番大事」

2021年12月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファーガソンはその“きっかけ”を語る

C・ロナウド(左)が、恩師ファーガソン(右)から掛けられた忘れられない言葉を明かした。(C)Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドのクリスチアーノ・ロナウドが、アレックス・ファーガソンとの対談で、印象的なエピソードを明かしている。英メディア『GIVE ME SPORT』が12月18日に伝えた。

 遡ること18年前。当時18歳だったC・ロナウドは、ファーガソンに見初められ、母国のスポルティングからユナイテッドに加入。以降、スコットランド人指揮官の指導の下、ポルトガル代表FWは瞬く間に頭角を現し、史上最高の選手と称されるまでに成長した。

 まさに恩師というべきファーガソンとの思い出は、数多くあるというC・ロナウドだが、とりわけ鮮明に記憶している出来事があるようだ。今夏に古巣へ電撃復帰した36歳は、「彼はおそらく覚えていないだろうし、僕が言うべきことでもないけど、美しい歴史だから言っておくよ」と前置きし、当時をこう振り返っている。

「父が入院していたある日、僕はとても感情的になり、落ち込んでいた。そのことを話したら『クリスチアーノ、2、3日なら大丈夫だ』と言ってくれたんだ。難しい試合が続いていて、その中で自分はキープレイヤーだった。でも『君の状況は理解しているから、お父さんに会いに行って来い』と。

 僕にとっては、チャンピオンズ・リーグやプレミアリーグ、カップ戦などでの勝利とは別に、こういうことが1番大事なんだ。彼が僕に言ったことは、彼がいつも言っていたことだ。感謝しないとね」
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 対して、今月31日に80歳となるファーガソンは、そうした行動を取るようになったのは、監督キャリア初期に経験した若手選手とのやりとりがきっかけだと明かしている。

「私が33歳の時、1人の若者がオフィスを訪ねてきた。その日は火曜で彼は『ボス、金曜は休ませてください』と言ったんだ。『なぜだ?』と聞くと、『母が死んだのです』と答えた。それ以来、選手が私のところに来て『明日休みたい』と言ったら、『Yes、手伝おう』と言うことにしているよ。

 クリスチアーノの場合は、父親が病気で入院していることも知っていた。彼がそこ(父親のそば)にいることが大事なんだ。クラブのことよりも大事なことがある。家族もそのひとつだ。間違いなくね。家族よりもクラブを優先させるべきではない」

 稀代のスーパースターが将来ユニホームを脱ぎ、指揮を執ることとなった際には、選手たちにはきっと、恩師と同じ言葉を掛けるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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