「威厳を見せられた」不動の右SB冨安健洋がダービー後に語った使命感「4位になるために重要な試合だった」

2021年12月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

先日のアシストについても回想

強固な守備だけでなく、追加点奪取にも貢献した冨安。(C)Getty Images

 現地時間12月15日に開催されたプレミアリーグ第17節で、冨安健洋の所属するアーセナルは本拠地エミレーツでウェストハムとのロンドン・ダービーに臨んだ。

 規律違反により、ピエール=エメリク・オーバメヤンから異例の主将剥奪が決まり、アレクサンドル・ラカゼットがキャプテンマークを巻いたこの一戦で、試合が動いたのは後半開始直後の48分だった。そのラカゼットのスルーパスに抜け出したガブリエウ・マルチネッリが、右足で冷静にネットを揺らした。

 この先制点で勢いに乗ったホームチームは、69分にラカゼットがウラジミール・ツォウファルにエリア内で倒され、PKを獲得。しかし、フランス代表FWが自ら蹴ったキックは、元アーセナルのGKウカシュ・ファビアンスキのセーブに阻まれてしまう。

 だが、この場面でツォウファルが2枚目のイエローカードを受けて退場となり、数的優位となったガナーズは、87分に冨安の自陣でのボール奪取からカウンターを発動し、最後は途中出場のエミール・スミス・ロウが追加点を挙げ、勝負あり。2-0でに快勝し、暫定でチャンピオンズ・リーグ出場圏内となる4位に浮上した。

【動画】冨安はゴリゴリの守備で追加点の起点に!快勝のダービーマッチをチェック
 
 2点目の起点となったほか、対人戦での強さを見せつけ、ピンチの芽をつぶした冨安は試合後、クラブ公式のインタビューに対応。「僕らにとっては4位になるために重要な試合でした。情熱を見せ、勝点3を獲得し、4位になれたので、結果には満足しています」と、興奮冷めやらぬなかで率直な心境を語った。

 また、貴重な先制点を奪ったマルチネッリとのプレーについて問われると、先月27日のニューカッスル戦(〇2-0)で、その20歳のブラジル人FWのボレー弾をアシストした場面を回想。後ろから来た難しい浮き球をダイレクトで叩き込んだ、高難度のテクニックをこう絶賛した。

「彼は素晴らしい選手だと思います。ニューカッスル戦でアシストをした際は、長すぎるかなと思ったのですが、彼はスピードがあり、得点するテクニックもありました。やはり彼は素晴らしい選手です」

【動画】絶妙の浮き球パスでスーパーゴールをお膳立て!冨安のプレミア初アシスト

 63分でベンチに下がったデビュー戦以降は、13試合連続でフル出場を果たしている23歳の日本代表DFは、情熱だけでなく「威厳を見せられた」とも述べた。不動の右SBは名門を背負う使命感も日増しに大きくなっているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】冨安がゴッドフリーに顔を踏みつけられた決定的瞬間! 現地でも物議を呼んでいるシーン(27秒~)

次ページ【動画】冨安はゴリゴリの守備で追加点の起点に!快勝のダービーマッチをチェック

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事