英国の老舗ブランド『アドミラル』は、なぜ磐田とタッグを組んだのか? 背景に2つの共感

2021年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブランドビジョンは『Be Strong. Be Stylish』

磐田が英国の老舗ブランド『アドミラル』とオフィシャルサプライヤー契約を締結。写真:徳原隆元

 オールドファンは、ノスタルジーを感じているかもしれない。

 ジュビロ磐田は12月13日、2022年シーズンの新ユニホームを発表。新たにオフィシャルサプライヤー契約を結んだ『アドミラル』のキットをお披露目すると、SNS上では「懐かし過ぎる」「胸熱」「渋い」「デザイン好き!」といった声が集まった。

 アドミラルは、1914年にイギリス海軍の制服サプライヤーとしてスタート。1970年代以降は、ヨーロッパのプロサッカーチームや、イングランド代表チームのオフィシャルスポンサーなど、サッカーを中心としたスポーツブランドとして発展していった。日本では、1980年代にサッカーブランドとして認知されていた。

 近年ではゴルフ、テニス、トレーニングなどのウェア用品展開に注力。プロスポーツ選手をサポートしながら、ブランド認知度の向上に努め、今年度より、スポーツブランドとしてのさらなる発展を目指し、サッカーカテゴリーのリブランディングに着手。歴史や伝統のスタイルを取り入れつつ、最新の時代のニーズに合わせた機能性、デザイン性を追求したコレクションを展開している。

 そのリブランディングの一環として、Jクラブへのサプライを検討するなかで、磐田とのオフィシャルサプライヤー締結が実現することになった。

 アドミラルを展開する豊田通商株式会社の食料・生活産業本部CEO米永裕史氏が、磐田と"タッグ"を組むことになった理由を明かす。そこには2つの共感があったという。

「1点目は、ジュビロ磐田様の常に強くて、魅力あるチームを目指されている姿への共感です。アドミラルは、ブランドビジョンとして、『Be Strong. Be Stylish』を掲げ、強くなることを目指すみなさまのパフォーマンスを最大限サポートする機能性と、スポーツをする瞬間のみなさまが優雅に輝けるデザインにこだわった製品を展開しております。チーム、サポーターのみなさまの声に耳を傾けながら、ジュビロ磐田様がますます強くて、魅力あるチームとなれるよう、貢献してまいりたいと思います」

「2点目は、ジュビロ磐田様のチャレンジ精神への共感です。今季、J2優勝、J1昇格を達成するという強い思いで戦ってこられました。我々がはじめて、みなさまにお会いしたときにも、その強い思いを強く感じましたし、さらにその先の姿も見据えたチーム作りをされていることに、非常に感銘を受けました」
 
 磐田の小野勝代表取締役社長は、英国の老舗ブランドのサプライを「大変感謝しております」とし、来季に向けて次のように意気込みを語る。

「来年、我々はJ1でまた新たな歴史を作っていきます。今回、アドミラルさんをまとって、そのピッチで彼らは必死になって戦っていきます。我々の挑戦にどうぞご期待ください」

『Be Strong. Be Stylish』――3シーズンぶりにJ1を戦う磐田は、強く、美しく、勝利を手にできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】来シーズンに向けて磐田が新ユニホームを発表
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