レアル・マドリーのフベニールA（U-19）に所属する"ピピ"こと中井卓大が披露した超絶テクニックが現地でも注目を浴びている。

　12月４日に開催されたヒムナスティカ・セゴビアーナ（０‐０）とのアウェーゲームに先発した中井は開始５分、後方から来たパスを左足でトラップすると、一瞬３人に囲まれそうになるが、プレスに来た相手を華麗なダブルタッチで抜き去る。そのまま左サイドから持ち上がると、２人に追い掛けられるが、ボールを奪いに来た敵をまたもダブルタッチでかわしたところでファウルを受け、ピッチに倒れ込んだ。

　レアル・マドリーの専門メディア『Defensa Central』は、この驚きのテクニックに着目。「新進気鋭の新たなスター、中井が見せた５人の敵から逃れるための天才的なプレー」と題した記事で、次のように綴っている。

「若い日本人選手は、複数の敵を置き去りにしたプレーで素晴らしい印象を残した。彼は、現在マジョルカに貸し出されている同胞の久保建英の足跡をたどっている」

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　同メディアは、「中井が解き放たれ、彼の才能をすべて発揮したいと望んでいるのが見えた。彼がスペインで最も高いユースカテゴリーの他のプレーヤーよりも一歩進んでいることを明らかにした」と絶賛。こう続けている。

「彼はフベニールAの選手だが、すでにラウール・ゴンサレスが率いるカスティージャ（Bチーム）でも出場機会がある。また、時々トップチームのトレーニングに参加しているのも見られた。（トップチームの）カルロ・アンチェロッティ監督とラウールは２人とも、彼がトップチームに到達することになると知っている。中井卓大の名前を忘れないでください」

　現地でもそのテクニックを激賞された中井。パリ・オリンピック出場が期待される18歳から目が離せない。

　構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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