【移籍市場超速報】ミラン 「エース候補」エル・シャーラウィをモナコに売却

2015年07月13日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

エル・シャーラウィの売却益でイブラを?

ミランの次代を担うエース候補として期待されていたエル・シャーラウィが取り義務付きレンタルでモナコへ。 (C) Getty Images

 ミランはイタリア代表FWステファン・エル・シャーラウィを、移籍金1400万~1500万ユーロ(約19億6000万~21億円)の買い取り義務付きレンタルでモナコに売却することが決まった。ただし、義務が有効となるのはシーズン15試合以上に出場した場合のみ。契約は5年で年俸は300万ユーロ(約4億2000万円)強となる見通し。
 
 モナコはアトレティコ・マドリーにベルギー代表ヤニック・フェレイラ・カラスコを売却したばかりで、その後釜となるウインガーを探していた。エル・シャーラウィはそこにぴったりとはまるプロフィールの持ち主だ。
 
 実はモナコは昨冬にもエル・シャーラウィの獲得に乗り出しており、交渉は事実上まとまっていた。しかし年末のローマ戦で故障・離脱したために移籍が成立しなかったという経緯があった。
 
 エル・シャーラウィはミラネッロ(ミランのトレーニングセンター)で行なわれているミランのプレシーズンキャンプに参加していたが、移籍が濃厚となった7月11日の練習には参加せず、そのままトレーニングセンターを後にした。モンテカルロでのメディカルチェックは13日の予定だ。
 
 このエル・シャーラウィ放出で、ミランのメルカートには新たな展開の可能性が生まれている。1500万ユーロという移籍金収入はシニシャ・ミハイロビッチ監督が熱望するCBアレッシオ・ロマニョーリ(サンプドリア)、あるいはズラタン・イブラヒモビッチの獲得資金になり得るからだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
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