【J1採点&寸評】清水×神戸|“内容は良い”とも程遠く…。清水が文字どおりの完敗を喫する

2015年07月11日 増山直樹(サッカーダイジェスト)

今季最悪のゲームで、スタートダッシュに大失敗。

【警告】清水=C・ヨンアピン(18分)、M・デューク(89分) 神戸=なし
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】チョン・ウヨン(神戸)

【試合内容】
 立て続けに決定機を作られるなど、清水は試合開始から神戸の攻撃にさらされる。レアンドロ、マルキーニョス、森岡の個人技に翻弄され続けると、失点するまでそれほど時間はかからなかった。
 
 7分、レアンドロにシュートを打たれると、こぼれ球を森岡に詰められて先制点を献上する。以降も清水は攻守でパッとせず、終始ペースを握れないまま前半のうちに3失点。勝負の行方は早々に決まった。
 
 後半はシステムを4-2-3-1に変えるも、「前からプレスに行く」(大榎監督)狙いはまるで奏功せず。攻撃の形が作れないままピンチも減らず、結局0-5で敗れ去った。
 
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・1節

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【チーム採点・寸評】
清水 3
結果も内容も最悪な、今季ワーストゲーム。"戦えない"選手たちの姿は、申し訳ないが見るに堪えないものだった。
 
神戸 7
前線の3人を中心に、精彩を欠く清水を蹂躙。中央、サイドとやりたい放題に攻めて5ゴールを奪い、守備の綻びもなし。
 
【清水|採点・寸評】
GK
1 櫛引政敏 4
1失点目のファンブルが、結果的に致命傷となる。その後も安定感を欠き、何度か1対1を止めるも好印象につながらず。
 
DF
13 犬飼智也 4
レアンドロの上手さに対応できず、振り回された。相手に激しく当たる機会が少なく、守備者として不甲斐ない。
 
38 福村貴幸 4.5
レアンドロを止めた開始5分のプレーは評価できるが、それ以外はラインコントロールも含めてお粗末な内容だった。
 
4 カルフィン・ヨンアピン 4
約1年のブランクから復帰。当然ながら周囲との連係に不具合を見せ、裏を狙われるシーンが多発した。
 
MF
22 枝村匠馬 4
相馬とのマッチアップで完敗。細かいワンツーに付いていけず、球際での粘り強さも明らかに足りなかった。
 
20 竹内 涼 3.5
縦パスを出せず、森岡も捕まえられず。大量失点はアンカーひとりの責任ではないが、個人で見て、ほぼなにもしていない。
 
8 石毛秀樹 4
ボールを追いかけるばかりで、狙いどころを絞り切れなかった。パスミスが多く、攻撃面でも良いところなし。
 
30 金子翔太 4
開始10分は相手のボランチへ寄せに行ったが、それからは尻すぼみ。バイタルエリアでパスを引き出せないまま、ハーフタイムに交代。
 
19 ミッチェル・デューク 5
闘争心を見せた数少ない選手だが…。独力で突破を図るもことごとく最後の精度を欠く姿は、やや見飽きた感がある。
 
FW
10 大前元紀 4.5
相手を崩すに最適なプレーエリアを、最後まで見つけられなかった。歩くシーンが多いのもネガティブに映る。
 
18 ピーター・ウタカ 5
何度かボールを収めたが、味方との距離が遠い。結果的にボールを失い、イラつく場面ばかりが目立っていた。
 
交代出場
MF
11 村田和哉 5.5
右サイドの仕掛けは、復帰戦でも健在。ライン際でも粘ってクロスまで持って行き、惜しいチャンスを2回ほど作った。
 
MF
34 水谷拓磨 5.5
エンジンのかからない中盤を、持ち前の運動量で活性化。ただ、ひとりでどうかできる選手ではなく、周りが付いてこなければ……。
 
FW
36 北川航也 -
P・ウタカに代わり1トップを張るも、前を向かせてもらえず。シュートチャンスすら作れずに、試合終了の笛を聞いた。
 
監督
大榎克己 3.5
ボールをまるで支配できず、なす術なく敗戦。打開策が見出せないまま、付け焼刃的な4-2-3-1も機能しなかった。

次ページレアンドロも結果を残し、神戸にとっては「幸せな夜」に。

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